ニュースで「電気代」や「ガス代」が安くなると聞きました。何月の請求から安くなるのでしょうか?
円安や物価高騰の影響は大きく、出費の増加に苦しんでいる方も多いでしょう。身の回りの物の価格も高騰しており、特に電力消費がかさむ夏場は家の光熱費が気になる、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。こうした物価高に対応すべく、政府も対策を行っています。 この記事では、電気代やガス代が安くなる政府の支援策についてまとめました。2024年8月から10月使用分に対して実施される「酷暑乗り切り緊急支援」だけでなく、すでに実施された「電気・ガス価格激変緩和対策」についても解説するので、ぜひ参考にしてください。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
電気代とガス代の割引は2024年8月から10月使用分に対して実施される
経済産業省資源エネルギー庁によると、電気・ガス料金を補助するための政府の支援策として、「酷暑乗り切り緊急支援」の実施の発表がありました。今回の補助金は、2024年8月から10月使用分までの電気代とガス代の一部を、政府が負担するという内容です。電気代高騰による家庭の負担を軽減するために、本政策の実施が決定しました。
「電気・ガス価格激変緩和対策」が実施されていた
「酷暑乗り切り緊急支援」の前には、「電気・ガス価格激変緩和対策」が実施されていました。「電気・ガス価格激変緩和対策」は、ロシアによるウクライナ侵攻などの世界情勢を背景とした、世界的な燃料価格の高騰に対応するための政策です。電気・ガス料金単価から一定の金額を値引きすることで、直接的に料金負担を軽減する支援策として、2023年1月から2024年5月使用分まで実施されていました。 この政策の実施期間は過ぎたものの、依然として続いている円安や物価高騰は長期化の様相を呈しています。加えて、2024年の夏は例年よりも気温が高くなると予想されたこともあり、新たなエネルギー補助として「酷暑乗り切り緊急支援」の実施が決定したのです。
電気代とガス代はいくら安くなる?
「酷暑乗り切り緊急支援」が実施されることで、電気代とガス代は実際いくらくらい安くなるでしょうか。経済産業省資源エネルギー庁の特設サイトに掲載されている情報を基に、具体的な値引き単価を表1にまとめました。なお、都市ガスは家庭および年間契約量1000万立方メートル未満の企業などが対象です。 表1