阪神淡路大震災から25年「1.17」鎮魂の灯火
6434人が亡くなった阪神淡路大震災から17日で25年を迎えた。神戸市中央区の東遊園地では同日午前5時から「1.17のつどい」が行われ、多くの遺族や被災者らが同震災の発生時刻である「午前5時46分」に犠牲者への黙祷をささげた。 【中継録画】阪神淡路大震災から25年 1.17のつどい
「きずな・支えあう心」「やさしさ・思いやり」の大切さを次世代へ
1.17のつどいは、震災で培われた「きずな・支えあう心」「やさしさ・思いやり」の大切さを次世代へ語り継ぐため、毎年行われている追悼式典。16日にはボランティア約300人らによって竹灯籠などが置かれ、「きざむ 1・17」の文字の形に並べられた。
東遊園地に響く「午前5時46分です」の時報
そんな中、時報の音がスピーカーで流れ「午前5時46分」になると、遺族らが静かに目を閉じ、手を合わせ亡くなった家族たちへ黙祷を捧げた。
黙祷のあと、同園内にある「慰霊と復興のモニュメント」には、犠牲者の名前が記された銘板の前で祈る人もいた。
訪れた人「もう25年の月日が流れたんですね」
あれから25年。同園には早朝から市民らが訪れ、手がかじかむ寒さの中、竹灯籠のロウソクに火を灯していた。神戸市中央区の男性(55)は「もう25年の月日が流れたんですね。ここへ訪れる人の数も減ってきたように思います。ただ震災を知らない子どもたちの姿もみられ、伝わっているんだなと思いました。私はきょうは祈りたいと思います」と話していた。 また、西宮市から来た男性(72)は「25年がたち、忘れたらあかんという思いで来ました。いま日本の各地で災害が起きていて、備えと鎮魂の思いを改めて大切にしたい」と話していた。 同日は県内各地で、それぞれの思いを胸に鎮魂の祈りが捧げられる。