中国のSNSに“反日”氾濫──地方政府幹部「我々の規律は日本人を殺すこと」 当局、男児殺害は「偶発的」主張…どう対応?
■「反日思想と関係ない」…透ける思惑
小栗委員長 「こうした事件が起きるたびに、中国側は『偶発的で個別の事案』と強調しますが、こうした表現には『計画性はなく、反日的な思想や感情とは関係ない事件だ』と主張したい中国側の思惑が透けて見えます」 「中国当局は今回の事件について、いまだに『捜査中』だとしていて、拘束された鍾容疑者(44)の詳しい動機や背景は明らかにしていません」
■米国人の大学教員4人が刺される事件も
小栗委員長 「今年6月には中国・吉林省で、アメリカ人の大学教員4人が刺され、中国人の男(55)が逮捕される事件がありました」 「この事件を偶発的だと説明する中国政府に対し、ニューヨークタイムズ紙によると、アメリカの大使は『透明性の欠如に不満を抱いている』と、捜査や情報開示のあり方を批判しました」 「垂さんは『日本政府も中国側の居直った対応を放置せず、アメリカのように強く訴える必要がある』と指摘しています」 水野美紀さん(俳優・『news zero』火曜パートナー) 「国と国の問題にする前に、犯人の動機が分からないというのは、(亡くなった男児の)ご両親はとても苦しいと思います。何で殺されなければならなかったのか、どうすれば助けられたのか、ずっと考えてしまうと思います」 「中国政府にはまず、10歳の子どもの命が奪われた悲劇や両親の思いに寄り添ってほしいと思います」 藤井キャスター 「今、人の命が奪われたとしても、暖簾に腕押しの回答でその場をやり過ごすことができる世の中になっています。噛み合わないやり取りにどう反応し、どう行動するかが試されている中で、交渉には強さと賢さが求められています」 「事件が起きている場所が距離的に遠いように思えるだけで、問題はすぐそばまで近づいていることに気付く必要がありそうです」 (9月24日『news zero』より)