BOOST、次世代AI人材育成「若手研究者支援」公募
科学技術振興機構(JST)は2024年5月29日、国家戦略分野の若手研究者および博士後期課程学生の育成事業(BOOST)次世代AI人材育成プログラム(若手研究者支援)における新規の研究提案の募集を開始した。受付締切は7月31日正午(厳守)。6月13日と19日には、実会場やオンラインで募集説明会を開催する。 【画像】選考スケジュール
国家戦略分野の若手研究者および博士後期課程学生の育成事業(BOOST)次世代AI人材育成プログラム(若手研究者支援)では、国家戦略上、重要で緊急性の高い分野として設定した次世代AI分野を担う優秀な若手研究者の研究課題を公募により選定。その研究活動を支援することで、日本の国際競争力の抜本的強化を図ることを目的としている。
具体的には、若手研究者がクロスアポイントメント制度を活用し、次世代AI分野の研究環境が充実した研究機関で行う研究開発を支援。高い専門性を生かしながら、異分野融合によって国家戦略分野にチャレンジする意欲を喚起するとともに、産学官のセクターを超えた複数の組織への所属を推奨することで、国家戦略分野に従事する人材の流動化を促進するとしている。
募集の対象となる研究分野は、AI研究およびAI分野における新興・融合領域研究。具体的には、AI基盤、数理、自然言語処理、画像認識、音声認識、アルゴリズム、最適化、アーキテクチャ、ヒューマンインタラクション、ロボティクス、セキュリティ、機械学習、HPCなど。基礎から応用までを含めた幅広いAI研究の提案を対象としており、理工系や人文社会系を含むあらゆる学問分野に最先端のAI技術を取り込み、格段に研究を発展させる意欲的な提案を求めている。
プログラムの運営は、提案された課題の選考や採択した課題の研究マネジメント、評価などについて、プログラムオフィサー(PO)がアドバイザーらの協力を得ながら行う。
研究期間は5年間。研究費の上限額は、総額5,000万円(直接経費)。採択予定課題数は、最大200件程度。ただし、応募状況などによって変動する。