怪我前から実はあった異変…飯伏幸太が告白する、丸藤正道戦での“靭帯断裂の真相”と今後「復帰したらオカダと“あの日”の続きを…」
「飛ばなきゃダメだな」周囲からの期待に…
――アクロバティックとは違ったプロレスすらできない、ケガとコンディションになってしまったわけですよね。昨年引退した武藤敬司さんにインタビューした際、「飯伏だって歳をとるんだよ。故障もしているしね。俺の場合、年齢や故障をごまかすためのマイナーチェンジを早い段階からやってきたけど、彼はギリギリまで若い頃のスタイルのまま頑張りすぎたんだよ」と語っていたんですが、その意見についてどう思いますか? 飯伏 僕のなかでもマイナーチェンジはしてるつもりなんです。たとえばフェニックススプラッシュは毎試合のように使ってたんですけどそれを封印して、カミゴェという負担が少ない技を開発したり。自分のなかでは変えていってるつもりなんですけど、やっぱりみんなの期待を考えたとき「大一番は飛ばなきゃダメだな」って無理した部分もありましたね。 ――飯伏さんは欠場前、’20年に「G1クライマックス」を連覇。その後、初代IWGP世界ヘビー級王者になるなどトップとしての大一番が続き、毎回、飯伏幸太らしいアクロバティックな試合が期待され続けた時期でもありましたよね。 飯伏 本当にそうです。マイナーチェンジをしたくてもできなくて、新日本での最後の2年間くらいは、正直、めちゃくちゃ身体に負担がかかってましたね。 ――それが’21年のG1優勝決定戦という舞台で爆発してしまった、と。 飯伏 ただ、あそこで肩を脱臼して良かったんじゃないかと、今になると思いますね。ケガをしなかったらあのままやり続けていたと思いますし、もっと大きなケガをしていたかもしれない。だから肩と右足首、大ケガが続きましたけど、これをいい転機にしようと思ってます。大ケガでもしないと僕は病院にも行かないし(笑)。右足首さえ治れば安全に完全体になるので、そうすれば今度こそ新しいスタイルの自分を見せられると思っています。
オカダのAEW移籍で「“あの日の続き”ができるな」
今年3月、飯伏に復帰へのモチベーションをさらに高める大きなニュースが飛び込んできた。新日本のエースだったオカダ・カズチカがアメリカのメジャー団体AEWに移籍。再び飯伏とオカダは同じ団体所属となったのだ。 ――飯伏さんが欠場中、オカダ・カズチカ選手が新日本を退団してAEWに移籍となりましたが、率直にどう思われましたか? 飯伏 僕の中では「やっぱり来たな」という思いが強かったですね。なんとなく来そうな気はしていたんですよ。オカダ選手はもうG1を何回も優勝して、IWGPも何回も獲っていて、新日本でやり尽くした感があったのでWWEかAEWに来るんじゃないかと思ってました。そしてAEWに決まった瞬間「おっ、これは“あの日の続き”ができるな」と思いましたね。 ――ケガで中途半端に終わってしまったG1優勝決定戦の続きが、AEWに場所を移してできるんじゃないか、と。 飯伏 それもそうなんですけど、いまはAEWと新日本が近い関係にあるじゃないですか。AEW所属のジョン・モクスリーがIWGP(世界ヘビー級)チャンピオンになって、新日本とAEW両方で試合をしている。それができるのであれば、オカダvs飯伏という日本人同士の試合は日本でできたらと思っていますね。やっぱり日本で中途半端に終わってしまった試合の続きなので、日本のファンに見てもらいたい思いがあります。 ――では、たとえば新日本の1.4東京ドームでやるような可能性もありますか? 飯伏 なくはないと思います。可能性はゼロではないですね。
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