THE YELLOW MONKEY「最新にして原点回帰」4人が語る10thアルバムへの自信と東京ドームの景色
ロックバンド・THE YELLOW MONKEYが9日、都内で行われた10枚目のオリジナルアルバム『Sparkle X』(29日発売)の最速試聴会&合同メディアインタビューに登壇。5年ぶりとなる節目の作品や先月27日に開催した東京ドームライブ、そしてバンドの現在についてなどをメンバー4人が語った。 【メンバーソロカット】新アルバムについて語ったTHE YELLOW MONKEYの4人 アルバムの1曲目「SHINE ON」のタイトルを冠し、バンド史上過去最多動員となる5万人の観客を集めた東京ドームライブ『THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 “SHINE ON”』について、ボーカルの吉井和哉は「病気治療後の初のライブがドームで不安があったけど、ステージ袖に立った時にスイッチが入った。最後は声が枯れて課題は残ったけど、切羽詰まった状態がロックには必要。これからの人生は切羽詰まっていくので、いい勉強になりました」と振り返る。 ドラムの菊地英二は「今までアリーナとか大きな会場でのライブでも『自分たちのカラーに染められた』と思っていたけど、東京ドームはそれができていない感じだった。ただ、今回のライブでは2階席まで自分たちのエネルギーで埋め尽くすことができたので、初めての感覚でした」と手応えを明かした。 そんな東京ドームライブと連動している新アルバムは、紆余曲折を経て2016年に再集結し、進化を続けるバンドの最新にして原点ともいえるロックンロール11曲が収録された。吉井は「声が出せない日が続いて、でもドームライブがあってひもづいたアルバムというスケジュールがあったので、この声を生かすには自分の得意なところで作るしかないとベタなものにすがって。あとはメンバーの演奏で華やかにしてもらいました」と紹介する。 ベースの廣瀬洋一も「自分の立ち位置や東京ドームライブのあとに出るアルバムとインプットされていて、その上での原点回帰。新しいけどイエローモンキーっぽいっていう集大成」と出来栄えを語ると、吉井も「ロックのフォーマットを見つめ直した。我々も通過してきたけどチャレンジしていないフォーマットでやろうと。ラップの要素とかは一切ないです」と自分たちのルーツから誕生した作品と胸を張った。