猿川真寿

　モンキーマジックが炸裂した。BEAST Xの猿川真寿（連盟）が10月15日、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」の第2試合に登板。いまだ今期放銃ゼロの女流雀士から満貫を奪取するなど、4回のアガリで今期初勝利を飾った。 【映像】最強女流も打ち砕く猿川、会心の満貫 　当試合は起家からU-NEXT Pirates・仲林圭（協会）、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎（連盟）、猿川、KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗（連盟）の並びでスタートした。猿川は東2局で東・赤・ドラ3の満貫・8000点を獲得。東3局1本場では内川に5200点（＋300点、供託2000点）を振り込んだものの、東4局ではリーチ・ツモ・タンヤオ・赤の満貫・8000点をアガった。南1局では親番の仲林が満貫・1万2000点をツモ。トップ目の猿川は持ち点を3万2000点まで減らしたが、南1局1本場で魅せた。 　放送席が「結構、重たく見えます」とする配牌を打ち進めると、4巡目にドラの西が対子に。数巡後、その西を鳴いた。他者にプレッシャーを与えるには十分な攻撃だが、ここで伊達がリーチを宣言。次々巡には赤の五万を引いた内川も応戦した。その直後、猿川の引いた牌は9索。「どちらかと言えば…という感じでしたね。分からなかったです」。猿川は前巡の6筒と悩んだ末に、その6筒を捨て、放送席を「強気！」と驚かせた。 　「八万を鳴けたのはラッキーでしたね。一番打ちやすい九万が出る形だったので」。この強気の姿勢が奏功したのか、猿川は数巡後、チーから1・4筒待ちのテンパイ。「さすがに決着は付くな、これは」などと放送席が盛り上がる中、伊達から4筒が零れ落ちた。 　伊達といえば、Mリーガーとしてデビューした2021-22シーズンに最高スコア賞、2022-23シーズンにMVPを獲得。2023-24シーズンには4着回避率トップに輝き、個人賞三冠を達成した最強女流雀士だ。そんな最強女流雀士に強烈な一撃を食らわせた猿川は、南3局でもリーチ・ツモ・平和・一盃口の7800点を加点。持ち点4万4000点で試合を終えた。 　5戦目で、嬉しい今期初トップだ。未勝利の間は「日常生活でもモヤモヤする」「普段からそんなに（テンションは）上がらないけど、やっぱりちょっと暗い感じがあった」そうだが、インタビューでは「すごかったですね、今日は手が。すごくよかったです」と破顔。「結構、強気で打てたのがよかったのかなと思っています」と試合を振り返った。「引き続き頑張りますので、応援のほど、よろしくお願いします」。参入2年目のチームをまとめるリーダーが、唯一無二の魔術でMリーグに旋風を巻き起こす。 【第2試合結果】 1着　BEAST X・猿川真寿（連盟）4万4000点/＋64.0 2着　U-NEXT Pirates・仲林圭（協会）2万2800点/＋2.8 3着　KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎（連盟）2万800点/▲19.2 4着　KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗（連盟）1万2400点/▲47.6 【10月15日終了時点での成績】 1位　セガサミーフェニックス　＋248.0（16/96） 2位　KADOKAWAサクラナイツ　＋99.8（16/96） 3位　KONAMI麻雀格闘倶楽部　＋89.0（16/96） 4位　赤坂ドリブンズ　＋72.2（16/96） 5位　TEAM雷電　＋11.1（16/96） 6位　U-NEXT Pirates　＋1.7（16/96） 7位　BEAST X　▲38.5（16/96） 8位　渋谷ABEMAS　▲241.6（16/96） 9位　EX風林火山　▲261.7（16/96） ※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会 ◆Mリーグ　2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。 （ABEMA/麻雀チャンネルより）