阪神、巨人、横浜DeNAが藤川争奪戦!
レンジャーズを戦力外となった藤川球児投手(34)の獲得に古巣の阪神、巨人、横浜DeNAの3球団が動き始めたことが18日、明らかになった。今後は、契約年数や役割などを巡る条件闘争になりそうだ。 「火の玉ストレート」を武器にした絶対守護神として2005年の阪神の優勝に貢献した藤川だったが、2012年オフに海外FA権を行使し、12年プレーした阪神に別れを告げ、カブスと2年、約11億円で契約を結んだ。パイレーツとの開幕戦では、わずか2球でセーブを記録すると、正式にストッパーに任命されたが、その後、右肘に異常を訴えて6月には、トミー・ジョン手術を受けて戦列を離れた。長いリハビリを経て昨年8月に復帰。ストレートは、150キロを超えるまでに復活し、今季からは、年俸、約1億2000万円でレンジャースと1年契約を結び、キャンプから順調だったが、開幕直前に右足付け根付近を痛めてDL入り。怪我から回復した後も、なぜかメジャーからお呼びがかからず、この14日にやっと昇格。ロイヤルズ戦で初登板して1回を三者凡退に抑えたが、翌15日のインディアンズ戦では、ホームランを含む3失点して1回持たなかった。 レンジャーズは、マイナー行きを本人の同意なく決定できない契約を結んでおり、藤川がそれを拒否したため、1軍ロースターから外され、事実上の戦力外となった。藤川は、ウェーバー公示にかけられるが、獲得の意思を示す球団がなければ、自由契約となり、日本の球団も獲得交渉が可能になる。 それらの動きを見て、すぐさま獲得に向けての調査をスタートさせたのが、古巣の阪神、巨人、横浜DeNAの3球団だ。手術をした右肘に何の不安もなく、むしろストレートが戻っているという評価もあるため、緊急投手補強を考えている3球団にとっては、計算の立つ藤川は、喉から手が出るほど欲しい人材だ。 ある球界関係者が「藤川サイドは日本復帰を決めていると聞いた。右肘に不安もなくなっているし、本来は、日本のボールとマウンドが合うのでしょう。間違いなく計算の立つ戦力。すでに代理人に接触した球団が複数ある。この先は、条件闘争になるでしょう」と証言した。