佐伯ポインティ流「人と仲良くなる秘訣」。「自分はよく知らないし、経験もしてない。でも相手にとってそれが<普通>ってことをどんどん聞いて…」
◆質問という水に浸して、その人の味を出す たこ焼き屋さんでバイトしたことがある人がいたとして……。「そもそもなんでたこ焼き屋さんでバイトしようと思ったの?」「たこ焼き好きなの?」みたいなことを聞きたくなるよね。 ポインティはたこ焼き屋さんでバイトしたことないから、「なんでたこ焼き屋さんでバイトしたいって思うんだろうな~」っていう疑問から広げて、「バイト終わったあと、たこ焼き食えんのかな~」とか「そのたこ焼き屋さんの店長ってどんな人なんだろ~」……とか気になっちゃう。 自分はよく知らないし、経験もしてないことだけど、相手にとってはそれが普通ってこと、いっぱいあるじゃん? そこをどんどん聞いてく感じ。 そうすると相手の情報がどんどん出てくる。「この人ってこういう人なのか!」「こういうのが好きで、こういうのは嫌いなんだ」とかが、だんだんとわかってくる。最初は単なる紙のティーバッグだったのに、だんだん、質問という水によって麦茶が出来上がる……みたいな(笑)。 わかってもらえそうかなあ。その人のコアの部分にはさ、お茶の紙パックみたいにとにかく詰まってるのよ。まだ味が出てないだけ。 でもそれを水に浸すことによって、だんだんじわーっと紙パックに水がしみ込んで、「あ、お茶の味がしてきた、味が明確になってきたぞ!」ってなる。「この紙パック……、ウーロン茶だ!」みたいな感じよ。だから、本当は取っ掛かりが無いってことはない。取っ掛かりを探すのが難しいだけ!
◆自分と相手の違いを起点に考える 「そんなに興味持てない!」みたいなことも、もしかしたらあるかもだけど、自分と相手の違いを起点に考えると、「なんでそうしたの?」って相手に興味を感じられるはず! 「自分はそれをしなかったけど、あなたはどうしてやったの?」って。そう考えると他の人と話すのって楽しいし、他の人の話を聞くのも面白いと思う。 「おつな」は23歳、まだまだ若いじゃん。年上の人と話す時は、相手との間に年齢差分の開きがある。そんな時こそ「23歳の頃、何してました?」とか、質問してみるといいよね! ※本稿は、『おいでよ ポインティの相談天国』(祥伝社)の一部を再編集したものです。
佐伯ポインティ
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