札幌を愛する達人が絶賛「狸小路界隈のおいしい店」ジビエ、イタリアン、寿司の名店3軒
1875(明治8)年から北海道開拓の拠点として発展し続け、現在では200万人に迫る全国5番目の人口規模を誇る大都市・札幌。その街がとりわけにぎわいを見せるのが、40年以上前に始まった「さっぽろホワイトイルミネーション」や70年余りの歴史をもつ「さっぽろ雪まつり」などが催される冬のシーズン。 特に2024年冬は、3年に一度催される「札幌国際芸術祭 2024」も楽しみのひとつです。そこで雪でも快適なアーケードのある狸小路界隈の店を街の達人たちに伺いました。
ゴーシェ|小飼ゆきさん(1910年創業の老舗酒店「カネキ小飼商店」女将)おすすめ
■ひと皿に宿る生命力。ジビエの真髄ここにあり 「狸小路界隈でジビエといえばここ。ウズラやライチョウ、エゾシカ、ヒグマなどをとっておきのワインとともに堪能できます」。オーナーシェフの小鹿陽介さんはハンターとして自ら狩猟を行い、獲物を余すところなく使用して極上のひと皿に仕立て上げます。その品々は洗練された味わいの中にも力強い生命力がみなぎり、噛みしめるほどに命をいただくジビエの真髄を感じずにいられません。 〈写真〉鮮やかなローズ色に染まるエゾシカのロティはしっとり柔らかく芳醇な味わい。レンガ造りの重厚な空間もゆったりとくつろげる。
【ゴーシェ】 北海道札幌市中央区南3条西8-7 大洋ビル 2F 営業時間/17時~22時 定休日/火曜 ※シャリュキュトリー盛り合わせ2,380円~、エゾシカのロティ3,300円~(料理はすべて2人前から)
フンギ堂|山岸正美さん(「マーケティング・コミュニケーション・エルグ」取締役会長)おすすめ
■茸尽くしの絶品イタリアンに舌鼓 「フンギ(イタリア語で茸)」に取り憑かれたシェフが営むトラットリア。店内もよい雰囲気です」と山岸さん。料理に使う茸はすべて店主の田畑肇さん自ら採取しており、ポルチーニやタマゴタケ、香茸などの稀少な茸もすべて北海道の天然もの。料理だけでなくドルチェにも茸が使われていて、香りや味、食感など、奥深い魅力と可能性に驚かされます。 〈写真〉「道産ポルチーニのタヤリン」は必食の一品(2,600円)。シャキシャキとした歯応えと豊かな香りがたまらない。