医者芸人・しゅんP「基準値内だから安心」というのは実は危険かも…健康診断の結果に一喜一憂する前に考えたいこととは
厚生労働省が行った「令和4年 国民生活基礎調査」によると、40~69歳のがん検診受診者の割合は、過去2年間で約4~5割だそう。そのようななか、異色の医者芸人・しゅんしゅんクリニックPさんは「不調と向き合わず、健康なふりをして生活するアラフォー世代が急増している」と警鐘を鳴らします。今回は、医療とお笑いに精通した、しゅんPさんならではの健康アドバイスを自著『40歳を過ぎるとなぜ健康の話ばかりしてしまうのか?』より、一部お届けします。 【画像】しゅんP流・検査結果の正しい受け止め方はこちら * * * * * * * ◆「数字」に振り回されてきた人生 健康診断や人間ドックで僕たちを一喜一憂させるのが「数値」や「判定区分」です。 数値をなんとか基準値に収めるため、そしてA判定を勝ち取るために、検査の1週間前から禁煙・禁酒をしたり、数日前から食事量を減らしたり、前日にいきなり筋トレをしたりと、ついついやってしまいがちな悪あがき。 それもこれもすべて「数字」のため……。 思えば僕は、昔から「数字」とともに歩んできた、いや、数字に振り回されてきた人生でした。 受験生時代には「偏差値」が勉強する上でのモチベーションでした。上がったらうれしいし、下がったらひどく落ち込みました。 高校3年生になると偏差値をひとつでも上げるため、睡眠以外の16時間はすべて勉強の時間。食事も部屋に持ってきてもらって、いつでも暗記できるようにトイレにも紙を貼って……と絵に描いたような受験生時代を過ごしました。 そんな努力のかいもあり、偏差値は65から70ぐらいをキープ。自分に合った勉強法を見つければ確実に結果が出るというゲーム性も相まって、ますます偏差値にのめり込んでいったのです。
◆YouTubeの「数字」 そして今はYouTube公式「しゅんしゅんクリニックPチャンネル」を開設し、医療関連のネタ動画などを主に毎週水曜と日曜に投稿しています。 僕はここでも、動画の再生数を見比べるようにしています。 見てくれている人のほとんどは、医療関係者や年齢層が高めの人たち。だからなのか、「ヘイヘイドクター」のような歌ネタ動画だけでなく、「医者・医療従事者あるある」のいくつかは再生数が100万オーバーです。 コロナ禍で一時期、劇場や営業など芸人の仕事がなくなり、“医者芸人”じゃなくて、ただの医者の時期がありましたが(笑)、ここからまた芸人活動も強化していかねば。 ということで、よろしければチャンネル登録をお願いしまシュッ!
【関連記事】
- 医者芸人・しゅんP「なんとなく感じる不調」ほど健康に導く<サイン>はない。アラフォー世代こそ健康と向き合い、上・下どちらの世代に対しても良き見本になるべき
- 「とにかく病院に行きたくない」「味より喫煙可の飲食店へ」健康のために今すぐ見直したい<価値観>を医者芸人・しゅんP流チェックシートで確認!
- 「健康診断にほとんど行ったことがない」実はこれ<医者あるある>で…。医者芸人・しゅんPが教える『健康診断プチ攻略法』
- なぜ男性は40歳前後、女性は50・60代で「お腹」にくるのか…筋トレでの体重増は良い太り方?科学がつきとめた「中年太り」の真実
- <炭水化物抜き><ロカボ>大ブームの低糖質ダイエットで「やせた」は勘違い!中年太り解消にさほど効果なし、長期的には体重が増えやすくなる可能性も…