ハミルトンが“うつ状態”を告白「ずっとプレッシャーやいじめに苦しんできた」自己流メンタル管理のフェルスタッペンとの違いとは?
ルイス・ハミルトン(メルセデス)が最近『サンデー・タイムズ』紙のインタビューで語った内容から、マックス・フェルスタッペンとの違いが浮き彫りになった。これは元レーシングドライバーでインディ500を2度制したオランダ出身のアリー・ルイエンダイク(71歳)の意見だ。 ハミルトンは「人生を通してメンタルヘルスに苦しんできた」と認め、「うつ状態だった。レースのプレッシャー、学校での苦労が原因だったと思う。いじめもあった。相談相手がいなかったんだ」とも語っている。 これとは対照的に、マックス・フェルスタッペンは気まぐれな父ヨスが時に暴力的な厳しい育て方をしたことで有名だが、現在トップドライバーの中で数少ない、メンタルや心理面でのコーチングを受けていないドライバーの一人だ。 F1で走った経験はないルイエンダイクだが、26歳のフェルスタッペンは「ただアクセルを踏むだけだ」といった「自分の世代に近い」タイプのレーシングドライバーだと感じているとし、オランダの『ジッゴ・スポーツ(Ziggo Sport)』のインタビューでこう述べた。 「ハミルトンが言っていることも理解できるが、正直言って共感はできないね」 「私はそういった問題を抱えたことは一度もない。私の世代は自分でどうにか対処するもので、私も悩んだことはあるが、自分で乗り越えてきた。自分自身に語りかけることでね」 ルイエンダイクは、フェルスタッペンが心理的なコーチングやサポートを受けずにレースに挑んでいることについて驚いていないという。 「カーレースでは、結局はクルマがどれだけ優れているかにかかっているんだ。フェルスタッペンは地に足がついている。結局、彼も私と同じオランダ人だしね」とルイエンダイクは微笑んだ。
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