安住アナはなぜ「慧眼」を「すいがん」と読んだのか 「誰何」「弥縫」「泥む」を読めますか?
なお、全部スラスラ読める方からすれば「こんなものも読めないのか!」という感じだろうが、そういう姿勢をアピールすることを決して宮崎氏は推奨していない。また、こうした言葉を使うのに適した場と、適していない場があるのも事実。 やたらと使っても尊敬されるどころか、ウザいと思われるというのは大人の常識である。マウンティングのために上級語彙を用いることは決して知的な振る舞いではないのは言うまでもないだろう。 (1)衒学:げんがく ――学(がく)をひけらかすこと。知識や教養のあることをみせびらかすこと。 (2)弄する:ろうする――思うままにその行為を行う。(手段を選ばず)用いて為(な)す。「策を弄する」「詭弁を弄する」「駄弁を弄する(=無駄なおしゃべりをする)」など。 (3)訝しい:いぶかしい――疑わしい。不審な。不明な点があり胡散(うさん)臭い。 (4)倦ねる:あぐねる――物事がなかなかうまくいかず、倦(う)んでしまう。し続けていやになる。 (5)誰何:すいか――何者なのかわからない相手に名前などを問い質すこと。呼び止めて、どこの者かを訊くこと。 (6)詮無い:せんない――やりがいがない。仕方のない。無益な。意味がない。仕様もない。 (7)弥縫:びほう――失敗や欠陥、弱点を応急に取りつくろうこと。一時的に間にあわせること。 (8)暮れ泥む:くれなずむ――日が暮れそうだが、なかなか暮れ切らない。夕闇が迫っているが、まだ薄明るい。 (9)軌を一にする:きをいつにする ――(前車の通った轍〈わだち〉を辿ってゆくように)方向性、立場、行き方を同じくする。「この政治動向は米国のリベラルの動きと軌を一にするものだ」「新部長の営業方針は私のビジネスの進め方と軌を一にした」など。 (10)誤謬:ごびゅう――間違い。誤り。間違えること。
デイリー新潮編集部
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