ソシエダの一部サポーター、久保建英のファウルを受けて倒れたグリーズマンに「死ね」チャント
レアル・ソシエダの一部サポーターがアトレティコ・マドリーFWアントワーヌ・グリーズマンに対して侮辱的なチャントを行った。スペイン『マルカ』や『エル・チリンギート』が報じている。 6日のラ・リーガ第9節、レアレ・アレナを舞台としたレアル・ソシエダ対アトレティコ・マドリー(1-1)で、嘆かわしい言葉がスタジアムに響いた。 この試合の13分、ソシエダMF久保建英がグリーズマンをファウルで倒した際、一部のソシエダサポーターが「グリーズマン・ムエレテ(死ね)、グリーズマン・ムエレテ、グリーズマン・ムエレテ!」と叫んだ。しかし、叫んだのはあくまで一部のサポーターであり、ほかのスタンドからはそのチャントに抗議をする指笛が吹かれている。 アトレティコ最多得点記録保持者であるグリーズマンはレアル・ソシエダの下部組織出身であり、ソシエダのトップチームには2009~14年まで在籍。2014年7月に移籍金3000万ユーロでアトレティコに渡ったが、そのことを快く思わず、“裏切り者”と捉えているサポーターもいるのかもしれない。 またこの試合では「死ね」チャントのほか、「フレンテ・アトレティコは殺人者集団!」とのチャントも歌われている。アトレティコのウルトラスであるフレンテのメンバーは、1998年にソシエダのサポーター、アイトール・サバレタさんを「バスク人だから」との理由で殺害していた。 なおラ・リーガでは侮辱チャントがあれば罰則の対象となるが、この試合の主審を務めたイシドロ・ディアス氏はグリーズマンに対する「死ね」チャントを試合報告書に記載せず、観客の振る舞いを「普通」としている。だがラ・リーガが今後調査に乗り出す可能性もある。