クジラ生かしてまちづくり 和歌山・太地でフォーラム
捕鯨の町として知られる和歌山県太地町で2日、捕鯨産業や鯨食文化の普及を目指す「全国鯨フォーラム」が開かれた。北海道釧路市や宮城県石巻市などの自治体や団体の関係者らも参加し、クジラを生かしたまちづくりの在り方を話し合った。 太地町の担当者は講演で、町が進める「クジラの学術研究都市」構想を紹介。地元の森浦湾に網を設置して仕切り、クジラやイルカを放し飼いにして観光と研究の拠点にする事業を展開しており、和田正希主査は「世界から人が集まる場所にしたい」と強調した。 フォーラムは2007年から開催。22、23年は新型コロナウイルス禍で中止され、3年ぶりに開かれた。