必要成分を再吸収できない「ファンコニー症候群」多発 紅麹問題で腎臓学会が調査
この日の記者会見には日本腎臓学会の南学理事長らも同席。同理事長によると、調査対象患者は中間報告公表時の47人から95人に増加し、このうち約4分の3はサプリ摂取をやめるだけで腎機能低下の症状が改善したという。同理事長らは、問題のサプリ摂取を速やかにやめることが重要で、体の不調を感じたら病院で検査することを勧めている。同学会は4月末まで調査を続け、最終報告をまとめる予定だ。 腎疾患などの健康被害の詳しい原因については、小林製薬のほか、厚生労働省、国立医薬品食品衛生研究所が調査中だが、早期の情報開示があれば被害を減らせた可能性が指摘されている。小林製薬によると、同社に被害の連絡が最初にあったのは1月15日で、2月6日には複数の健康被害が社長に報告されたが、公表は3月22日だった。武見敬三厚労相ら政府関係者も報告の遅れを問題視している。