没後10年を映画&TVドラマ& CMで振り返る、高倉健の魅力!
日本映画史に輝くスタア、映画俳優・高倉健が世を去って10年。その節目の年に、日本映画専門チャンネルでは総力特集『没後10年 高倉健劇場』と題して、高倉健が出演した205本の映画からセレクトした作品をはじめ、CM、TVドラマ、ドキュメンタリー番組を、11月から来年5月まで放送する。
「幸福の黄色いハンカチ」や素顔が見えるCM集を放送!
高倉健は『東映ニューフェイス』2期生として東映へ入社し、1956年に映画デビュー。60年代に「日本俠客伝」、「昭和残俠伝」の二大シリーズを中心に任俠映画スタアとして人気を集め、並行して作られた現代アクション「網走番外地」シリーズでも注目を浴びた。1976年に東映を退社してからは、ジャンルの枠を超えた日本映画界を代表する名優として活躍し、映画「あなたへ」(2012年)を遺作に、2014年11月10日、83歳で亡くなっている。
特集の幕開けとなる11月には、東映を辞めた高倉が初めて山田洋次監督と組んだ「幸福の黄色いハンカチ」(1977年)の〈4Kデジタル修復版〉が、TV初放送される。刑務所から出所した男が、若い男女と旅の道連れになり、妻が待っているかもしれない夕張市まで北海道を車で縦断する、ロードムービーの傑作だ。妻への想いを胸に秘めて旅する主人公を高倉健が見事に演じ、それまでの任俠スタアのイメージを払拭した代表作である。高倉と絡む若い二人を演じた武田鉄矢、桃井かおりも魅力的。
また『俳優 高倉健 CM集』も特集の目玉。東映退社後、高倉健はさまざまな企業CМに出演するようになったが、今回はその中からレナウンの『シンプルライフ』12本(1978~84年)、日本生命の『ロングラン』13本(1984~88年)、ネスレ日本の『ネスカフェ ゴールドブレンド』3本(1986~87年)が放送される。
主にヨーロッパでロケして、旅先で高倉が人と触れ合う姿をショートストーリーのように描いた『シンプルライフ』、シリーズを通して使われた「不器用ですから、どうか幸せで。」というキャッチコピーによって、“高倉健=不器用な男”というイメージを定着させた『ロングラン』、無類のコーヒー好きとしても知られる高倉が一杯のコーヒーを味わう姿を映し出した『ネスカフェ ゴールドブレンド』。