没後10年を映画&TVドラマ& CMで振り返る、高倉健の魅力!
いずれもスクリーンのかっこいい“健さん”とはまた違った人間的な温かさが伝わってくる、素の高倉健が垣間見えるCM集になっている。 他にも11月には、約30年の年月をかけて青函トンネル工事を実現させた、国鉄の技師に高倉が扮した大作「海峡」(1982年)の〈4Kデジタルリマスター版〉、さらには関係者の証言や貴重な映像を交えて高倉健の魅力に迫る特別番組『没後10年「高倉健に、なる。」~映画俳優 205本の人生~』を放送する。
任俠スタア・高倉健の代表作と、名編「鉄道員(ぽっぽや)」が登場
12月からの特集も、注目作が目白押し。映画では名匠・マキノ雅弘監督と組んで、高倉健が悪辣なやくざに立ち向かう俠客に扮した任俠シリーズの決定版「日本俠客伝」から、第2作「日本侠客伝 浪花篇」(1965年)【※12月放送】と第5作「日本侠客伝 雷門の決斗」(1966年)【※1月放送】が登場。さらに、藤純子演じる“緋牡丹のお竜”が活躍するシリーズに高倉が客演した「緋牡丹博徒 二代目襲名」(1969年)【※2月放送】、池部良扮する風間重吉と名コンビを組んで、仁義に命を懸ける男・花田秀次郎を演じた「昭和残俠伝」シリーズの最終作「昭和残侠伝 破れ傘」(1972年)【※4月放送】もお目見えする。また北海道の原野を舞台に、西部劇タッチのアクションが展開する「網走番外地」シリーズの第5作「網走番外地 荒野の対決」(1966年)【※5月放送】。高倉の最優秀主演男優賞をはじめ、日本アカデミー賞主要部門を総なめにした名編「鉄道員(ぽっぽや)」(1999年)【※3月放送】の〈4Kデジタルリマスター版〉も放送される。
貴重なTVドラマの主演作、ドキュメンタリーは必見!
滅多に観られない作品として目を引くのが、TVドラマとドキュメンタリー作品。高倉健はその生涯に、TVドラマは5作品しか出演していない。今回はそのうちの2本を放送する。『これから~海辺の旅人たち~』(1993年)【※12月放送】は、海辺の老人ホームへ新たに入居した高倉演じる主人公と、老いを迎えた人々との触れ合いを描いている。芦田伸介、加藤治子、田中裕子と共演者も豪華な、日本民間放送連盟賞テレビドラマ部門の最優秀賞に輝く秀作だ。