AI警備、不審な行動や体調不良を検知し即時に通知…福岡地所グループがビル・商業施設の管理に本格導入
福岡地所グループは、ビルや商業施設などの管理に、人工知能(AI)を使った警備システムを本格的に導入すると発表した。カメラで記録した映像をAIが分析し、不審な行動を警備会社に通報するシステムで、対応の迅速化やコスト削減を図る。 【写真】福岡市の「お薦め屋台」AIにお任せ…LINE使いDX化、メニューや店主の趣味も博多弁で紹介
傘下のビルメンテナンス会社「サン・ライフ」(福岡市)と、AI警備を開発した新興企業「アジラ」(東京)が業務提携を結んだ。不審な行動だけでなく、急にうずくまるなどの体調不良についても検知し、ビルの防災センターなどへ即時に通知する。
2月には福岡地所の大型オフィスビル「天神ビジネスセンター」(福岡市中央区)で導入し、事故やトラブルの未然防止につながったケースもあったという。
サン・ライフは、ホテルや商業施設など全国で約400件を管理しており、導入の拡大を図る。同社は「警備業で深刻化している人手不足の解消にもつながる」としている。