全国初!! タブレットで児童の登下校見守り 熊本・荒尾市、2小学校に導入 25年度から全校に拡大
熊本県荒尾市は10月から、桜山小と緑ケ丘小で、教育用タブレット端末のGPS機能を使った児童の見守りサービスを始めた。開発したNTTコミュニケーションズ(東京)によると、全国初という。来年度中に市内の小学校10校全てで導入する。 熊本の教育・子育て
情報通信技術(ICT)を使った生活利便性向上を目指すスマートシティプロジェクトの一つ。今年1月の実証実験を経て改良を加え、本格導入に踏みきった。 主な機能は学校到着と下校の自動通知、設定したエリアを外れた時の自動通知、欠席や遅刻の連絡の三つ。いずれも専用アプリケーションを入れた保護者のスマートフォンを使う。子どもの移動経路を地図上に表示させられる。 児童数121人の桜山小では、午前7~8時台に欠席連絡が1日10件ほどあったが、アプリ連絡になり、電話応対の負担が軽減されたという。PTA会長の高山英樹さん(42)は「欠席連絡の際、話し中でかかりづらいことがあった。改善されたのは大いに助かる」と話した。(大倉尚隆)