熊本県南関町の監視井戸から有機フッ素化合物、周辺46か所は指針値を下回る…県「産廃処分場は無関係」
熊本県南関町にある二つの産業廃棄物最終処分場周辺の監視井戸から、国の暫定指針値(1リットル当たり50ナノ・グラム、ナノは10億分の1)を超える有機フッ素化合物「PFOS」「PFOA」が検出された問題で、県は11日、追加調査した周辺46か所の井戸は指針値を下回り、安全性を確認したと発表した。一方、別の処分場の監視井戸では指針値を超えたことを明らかにした。 【写真】熊本県庁
県が定期的に検査をしている19の最終処分場のうち、同町の2処分場の四つの監視井戸で、1リットル当たり73~200ナノ・グラムが検出された。県は監視井戸から半径500メートル以内にある井戸を追加調査し、異常はなかった。水質や管理状況から処分場は超過とは無関係で、原因は不明という。
また、今月9日、別の処分場の監視井戸で1リットル当たり約130ナノ・グラムが検出され、周辺で井戸水を利用する住民3世帯と2事業所に注意を呼びかけている。