サンプラザ中野くん、精神安定の秘けつは「最近の食事はヴィーガン」
転機は「父親が死んだときから健康に目覚めたこと」
最後に、サンプラザ中野くん自身の転機を聞いてみた。 「俺個人としては、父親が死んだときから健康に目覚めたことが転機。’98年くらいだったから、25年前ですね。それまでは具合が悪くなったら病院に行けばいいくらいに思っていた。父はガンに罹患（りかん）していたんですが、闘病したにも関わらず還らぬ人になったわけじゃないですか。具合が悪くなって病院にいっても治らないこともあるって悟った。そこから、まずは体調を崩さないように、健康情報をあさるようになりました」 いまも20代のころと変わらないすっきりとしたスタイルをキープしている中野くん。健康の秘けつを聞いてみた。 「最近の食事はヴィーガンです。パリオリンピックでも、植物由来のメニューに重点を置いた食事を提供していたという記事を見かけました。一説によると、精神的な病気の原因として、栄養素の問題もすごく大きく関わってきているらしい。俺はヴィーガンになってからかなり精神は安定していますね」
中高年のパワーを結集して爆風スランプ40周年を盛り上げたい
体調万全ななか、爆風スランプの再結集に全力を注いでいる。 「最近、SNSで“みんなのパワーを集結する”みたいな投稿を見かけるじゃないですか。一般的には若さ=パワーっていうイメージを持っていると思うんですけれど、ここは中高年パワーを結集して爆風スランプの40周年を盛り上げていきたい。日本の人口のボリュームゾーンって、じつはいま50代くらいの人たちなんですよ。その世代が力を合わせれば、一番エネルギーが出せるはずなんです。いまこそ中高年パワーを結集するときですね（笑）。 パワーって言っても、『初老ジャパン』じゃないですよ。初老っていう言葉は夏目漱石さんが小説の中で使われているんですけれど、明治時代は初老って言葉の意味が40代から使われていた。でも初老ではなくて、それを中高年パワーに変えて頑張っていくつもりです」 はつらつとした表情で、中野くんは語り続けた。 「健康に目覚めて、125歳まで生きるっていうのが目標なんです。なぜ125歳かというと、早稲田大学の創立者である大隈重信さんと、野口英世さんが雑談の中で人間の寿命は125歳だって語っているんですよ。大概の生物は、成長年限の5倍が寿命らしい。 たとえ話ではあるんですが、25歳の朝まで成長するって言われているところから、125歳という数字が出てきている。ちなみに早稲田大学は125っていう数字を大事にしておりまして、大隈講堂の時計台の高さは125尺だったりするんですよ（笑）。だから健康で125歳を目指します」 生き生きとしたサンプラザ中野くんの言葉には、こちらを元気にするパワーが伝わってきた。 サンプラザ中野くん 1960年8月15日生まれ。山梨県甲府市出身の千葉県育ち。歌手、作詞家、ミュージシャン。早稲田大学在学中からバンド活動を始め、アマチュアながら数多くのコンテストで入賞。1984年にオリジナル・アルバム『よい』で爆風スランプとしてデビュー。以来、数々のヒット・チューンを生みだす。また作詞家としてアーティストへの歌詞提供や、コメンテーターとしてタレント活動なども行う。今年はデビュー40周年を記念し、爆風スランプとして26年ぶりの新曲リリースや、ツアー開催を行う。 池守りぜね
池守りぜね
