バレー男子代表の甲斐優斗選手に期待「流れ変えるプレーを世界で」…出身地・宮崎から喜びの声
パリ五輪に出場するバレーボール男子の日本代表メンバーに、宮崎県延岡市出身で日南振徳高卒の甲斐優斗選手(20)(専修大)が選ばれた24日、甲斐選手が県内で所属していたチームの関係者らから喜びの声が上がった。
甲斐選手は身長2メートルの長身で、日南振徳高時代にはエースアタッカーとして春高バレーなどで活躍。北九州市で今月開かれたネーションズリーグ福岡大会ではサービスエースを決めるなど、存在感を示した。
代表入りのニュースを見て「泣きそうになりました」と話すのは甲斐選手の出身地、延岡市の船石麻由美さん(49)。船石さんの息子2人と甲斐選手は小学生の時、地元の延岡南バレーボールクラブに所属しており、甲斐選手の家族とは15年ほどの付き合いがあるという。
船石さんは当時の甲斐選手の印象を「レシーブの形がしっかりとしていてボールさばきが器用。すごくセンスのある子でした」と振り返る。負けず嫌いな性格で、低学年の頃からチームメートに指示を出すこともあったという。持ち味のスパイクとサーブを武器に、練習してきたことをいつも通り発揮してほしい」とエールを送った。
日南振徳高バレーボール部で選手たちをトレーナーとしてサポートしている渡辺なおみさん(56)は「高校時代、試合でも緊張をしない性格で、試合を重ねるごとに成長していった。サーブや高さのあるスパイクで流れを変えるプレーを世界の舞台でみせてほしい」と期待を込めた。
県勢は2021年の東京五輪男子バレーボールでも日向学院高出身の李博選手が日本代表に選ばれている。県バレーボール協会の中馬義郎理事長(62)は連続での県勢選出に「県民の誇りになる」と話した。