Moto3アラゴン決勝|ルエダがキャリア初優勝掴む。古里太陽、予選15番手から追い上げ6位
モーターランド・アラゴンでMotoGP第12戦アラゴンGPのMoto3クラス決勝が行なわれた。優勝はRed Bull KTM Ajoのホセ・アントニオ・ルエダだった。 【リザルト】Moto3アラゴンGP 決勝レース結果 土曜夜、そして朝方にかけて降雨があったモーターランド・アラゴン。天候自体はその後回復し晴れたものの、Moto3クラス決勝の時間にはまだ濡れた場所が残るコンディションとなっていた。 予選でポールポジションを獲得したのはダビド・アロンソ。2番手にはルエダ、ダビデ・ムニョス(BOE Motorsports)がフロントロウに並んだ。なお日本勢は今回苦戦し、予選最上位は古里太陽(Honda Team Asia)の15番手という位置だった。 決勝レースはアロンソが好スタートで前に出ると、バトルの続く2番手集団を尻目に差を広げ、オープニングラップから逃げ切りを図った。 わずか1周でアロンソは1.5秒のギャップを開き、トップを独走。2番手集団のバトルが落ち着いたのは3周目で、アドリアン・フェルナンデス(Leopard Racing)による先導となった。またスタートから大きくポジションを上げた古里が5番手でこの2番手集団に入った。 古里は集団内でポジションを上げていき、5周目には2番手を争うようになった。そしてフェルナンデスをパスすると、トップのアロンソとのギャップを縮めにかかった。しかし古里の接近を感知したアロンソもペースアップ。差を1.5秒以内に縮めさせることはなかった。 更に古里は7周目に、後方から追い上げてきたコリン・ベイアー(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)に追い抜かれ、以降はルカ・ルネッタ(SIC58 Squadra Corse)、ルエダに続けざまに抜かれてしまい、5番手まで後退した。 トップを走るアロンソは、2番手に浮上したベイアーのペースが良いこともあって、1周ごとに差を大きく詰められていく。そして11周目には0.3秒差まで追い詰められた。 そして12周目、ベイアーは苦労することなくアロンソをオーバーテイク。先頭がここで入れ替わった。さらにトップを維持できなかったアロンソは、後ろから追いついてきたルエダとルネッタにも追い抜かれてしまい、ついに表彰台圏内からも脱落した。 先頭に浮上したベイアーだったが、彼に対してはルエダが襲いかかり、13周目に追い抜かれた。ベイアーも反撃したいところではあったが、ルエダには距離を離されてしまった。 ルエダは最終ラップまで手を緩めずにプッシュし続け、最後は2秒差をつけてフィニッシュ。Moto3キャリア初優勝を果たした。2位はベイアー、3位はルネッタだった。 ポイントリーダーのアロンソは4位フィニッシュ。ただ依然として75ポイントと大きなリードを保持している。 日本勢は古里がレース中盤に上位を狙ったが、その後後退。古里は最終的に6位となった。鈴木竜生(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)は14位、山中琉聖(MT Helmets - MSI)は19位だった。
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