東京レガシーハーフマラソンのプレスカンファレンスで意気込みを語った西山雄介＝東京・国立競技場

東京五輪・パラリンピックを記念した東京レガシーハーフマラソンが20日、国立競技場発着で開催される。2022年世界選手権（オレゴン）の男子マラソン代表の西山雄介（29）＝トヨタ自動車＝ら出場選手が18日、大会前の記者会見を行い、「練習の消化率ほぼ100％くらい。状態はまずまずです」と充実した様子を見せた。 西山は、今夏のパリ五輪の代表選考を兼ねた今年3月の東京マラソンで日本人トップの9位に入ったが、日本陸連が設定した記録に41秒届かず、五輪の代表権を獲得できなかった。その後は、「1カ月くらいは陸上のことを考えずに、今後どうしていくかをまず考えた」と進退を熟考。その結果、「純粋に世界でまだまだ勝負したいという気持ちもあった。パリオリンピックだけでなく、オレゴンの世界陸上でも悔しい思いをしてきたので、そういった意味を込めて思い切って挑戦したいと思った」と思いを明かした。家族からも、「挑戦するならしっかり応援するし、挑戦しないなら全然っていう感じで。でも、走っている姿は見たいという話はしていた。僕自身、日の丸を背負った姿を見せたいという気持ちもあるので」と語った。 再びレースの世界に戻り、練習を積んできた。走れなかった五輪のレースは合宿中にテレビで見たそうで、「正直、複雑な気持ちで見ていましたが、負けた事実は変わらない。ただ、僕だったらどういったレースをしていたんだろうっていうのは考えながら見ていた」と振り返った。 来年9月には、国立競技場発着で世界選手権が行われる。「東京オリンピックを見て、自国開催は素晴らしいものなんだというのをすごく感じた。出たときにはまた違う景色や感じ方があると思う。そういうものを感じながら走りたいという気持ちになった。また、僕の走りで日本の皆さんを勇気づけられたら」と意気込んだ。その一環として、20日のハーフマラソンでも納得のいく走りを目指す。