「海に眠るダイヤモンド」新井順子Pが語る! これまでの「日曜劇場」と違うポイント
誰かに共感して自分の好きなパートを追いながら見てほしい
――実際、神木さんがホスト役を演じられる姿を見て、いかがでしたか? 「第1話のナンパをして、無視をされ『ケチッ』というところは特にリアルでしたね。実はあの日、夕方まで鉄平で、夜だけ玲央の撮影でした。前向きで頑張るぞという性格の鉄平から、とにかくだるいモードの玲央に持っていくのは、非常に大変だったと思います。それを見事にやられていて、切り替えがすごいなと。カットが掛かったら神木さん本人にすぐ戻るんですよね。お芝居もすごく自由な方で、台本に書いていないアイデアをいつも出してくれて、面白くしようとしてくれます」 ――神木さんのアイデアから生まれた印象的なシーンはありますか? 「第1話の鉄平が靴下を投げるところは、彼のアイデアでした。それを國村隼さんにだけ『すいません、投げます』と伝えていたそうです。そういうところまでも考えてくれています」 ――これまでの「日曜劇場」と違うポイントがあれば教えてください。 「エンタメにしたいというのはもちろんあります。今まで社会的テーマや、事件ものといった重いテーマが多かったのすが、今回はその当時、実際に起こったことを何個か入れつつ、基本はフィクションの日曜劇場らしい“人間ドラマ”を描こうと思っています。今作は、“ちゃんぽんドラマ”でいろいろな要素が入っているのもポイントです。誰が主役になってもいいストーリーに描いているので、父と息子の関係がどうなっていくのか考察しながら見てもいいですし、それぞれのラブストーリーに注目してもいい。ぜひ、誰かに共感して自分の好きなパートを追いながら見てほしいです」 ――その中で特に“見せたい”と思っていることはありますか? 「第1話は、激動の人生の序章という感じですごくハッピーなイメージですが、これからどんどんいろいろなことが起こり、少しずつ人生が思いもよらぬ方向に走っていきます。神木さんが一人二役なことがどうつながっていくのか推測していただきたいです。実は第1話からヒントが隠されています。ここがつながっていたのか! という仕掛けもあり、最終回でもう一回第1話から見返したくなるはずです!」