フルコンタクト空手“チャンピオンの中のチャンピオン”が決定 優勝賞金1,000万円を手にしたのは?【第1回空手Champion of Champions】
女子の一回戦は、昨年の第13回世界大会を最年少の18歳で制した日本のエース・鈴木未紘がカザフスタンのアリーナ・オシペンコに勝利を収めた他、体重別世界女王であるリトアニアのブリジタ・グスタイタイテも“高速パンチ女子大生”の目代結菜を退け準決勝へ。網川来夢、藤原桃萌の福岡支部勢ふたりも準決勝へ駒を進め、ベスト4のうち3人を日本人が占めた。
グスタイタイテと網川の準決勝は、下突きとヒザで攻めたグスタイタイテが昨年の第13回世界大会のリベンジをはたす勝利。今年5月のJFKO全日本大会の再戦となった鈴木と藤原の準決勝第2試合は、最終延長にもつれる激闘の末に鈴木が藤原を撃破し、ともに世界タイトル保持者であるグスタイタイテと鈴木がファイナルへ進出した。 決勝戦は本戦で決着がつかず、延長戦へ。下突きで圧力をかけるグスタイタイテに押されず、鈴木は左の下段蹴りや左の突きなどで攻撃を仕かけ、5-0の判定で頂点に立った。「空手をやめたいと思ったこともありましたが、空手を選んであきらめずに続けてきてよかったです」と鈴木。英語でも同様のメッセージを残した。
日本が男女ダブル優勝をはたし、岡田と鈴木は優勝賞金1,000万円を獲得。フルコンタクト空手界にふたりのスターが誕生した。
文/伊藤翼 写真/長谷川拓司、福地和男