【記者解説】岸田政権3年の功罪とは
自民党の派閥は復活?!岸田氏の再選はある?!
水内氏「これで、岸田さんが終わるかと言うと、そうでもないような気もするんですよ」 今回、自民党総裁選が終わり、現総裁として挨拶をする際の岸田氏が「感慨もひとしお。やったぜ!」という表情を見せ、自分が勝ったかのようだったと振り返ります。 石破内閣では旧岸田派の林芳正氏が官房長官に留任し、小野寺五典氏が政調会長に就任。 水内氏は「岸田さんにお伺いを立てたりとか、存在感がこれからも続いていくことは間違いない」と分析しました。 水内氏「万が一、石破さんが1年でコケたりした時は、岸田さんがもう1回リベンジで出てくることをするんではないかと思うんですが、林さんはいかがでしょうか?」 この点について、林氏は「岸田さんは、本当はやっちゃいけないことをやった。派閥を解消したのに、最後に一番派閥の動きをして、石破総裁を誕生させた」と批判します。 岸田氏は「近視眼的な権力闘争には勝った」と言えますが、長い目で見ると「岸田さんは嘘つきなんだよね」と言われるリスクを背負ったと指摘。 今後も、岸田さんが号令するとみんなが動く姿は「派閥政治そのもの」であり、「今回の総裁選の最終局面は明らかに自民党は先祖がえりをしていた」と林氏。 続けて林氏は、「麻生さんは派閥解消をしていないと言っているから、清々しい」と苦笑。 一方、無派閥と言いつつ菅氏は菅グループを動かし、派閥解消と言った岸田氏が同じように旧派閥のメンバーを動かす姿は「結局それを国民がどう見るか、今後の自民党をどういう評価をしていくのかというところに、岸田さんはものすごく責任がある」と語りました。