帰省したら15年前の通帳を発見! 残高「3000円」で銀行に行く時間がもったいないので、このまま放置しても大丈夫でしょうか? 昔のバイト代の振り込み用に作った口座です
実家に帰省した際に片付けをしていたら、昔使っていた通帳がみつかることがあるかもしれません。懐かしさを感じつつ残高を確認したら、少額のお金しか残っていなかった……このようなとき、わざわざ銀行に行くのも面倒なのでそのまま放置しようと考える人は多いでしょう。 ただし、使っていない銀行口座を残しておくと思わぬ事態になりかねません。本記事では銀行口座を長年放置するリスクについて解説します。 ▼実家で子ども時代の「通帳」を発見! 引き出しは可能なの?
管理手数料がかかる可能性
銀行口座を長期間放置していると、銀行によっては管理手数料がかかることがあります。 手数料が残高から差し引かれ、残高がどんどん減っていくことも考えられます。残高不足で手数料が引き落とせない場合、口座が強制的に解約されることもあります。特に都市銀行や大手銀行では、一定期間取引がないと口座管理手数料が発生することがあるため、注意が必要です。 事前に通知が届いたり、一定額以上だと管理手数料がかからなかったりするなど、各銀行によって細かい対応は異なります。ホームページなどで対応を確認してみると良いでしょう。
休眠預金になる可能性
銀行口座を10年以上使わないでいると、休眠預金とみなされることがあります。休眠預金となったお金は預金保険機構に移管され、社会貢献活動に活用されます。 休眠預金となった場合でも、お金を引き出すことは可能です。しかし、ATMでは引き出せず、窓口に通帳や印鑑、本人確認書類を持参して手続きを行わなければならず、通常よりも手間がかかります。 休眠預金の対象となるのは、2009年1月1日以降の取引から10年以上取引のない預金です。今回のケースのように、15年前に利用していた通帳であれば既に休眠口座になっている可能性があります。銀行に問い合わせ、必要な手続きを確認しましょう。
犯罪に利用される可能性
使っていない銀行口座を放置しておくと、最悪の場合、犯罪に利用されるリスクがあります。 例えば、銀行口座が第三者に不正利用され、マネーロンダリング(資金洗浄)や詐欺行為に使われることがあります。自分は全く関与していなくても、犯罪に関わっている可能性があるとみなされると、該当口座だけでなくほかの銀行口座も凍結される可能性があります。犯罪に無関係と証明されるまで口座の凍結は続くため、日常生活に大きな支障が生じるでしょう。 犯罪に利用されないためにも、不要な銀行口座は早めに解約し、管理の行き届いた口座だけを利用することが重要です。