上司と2人でいるのがしんどい…「いったい何を話せばいいのか?」という気まずさを軽くするコツ
上司と2人きりになって、「何を話したらいいんだろう……」と気まずい思いをしたことはないだろうか? のべ1万5000人以上のカウンセリング実績を持つ公認心理師で、新刊『弱メンタルでも職場でうまいことやる方法を教えてください!』を上梓した片田智也氏が、こんなときに心がスーッと軽くなる、心理学にもとづいた「ちょっとしたコツ」を教えてくれた。 【写真】心ない人に「マウンティング」されたら使いたい…相手をビビらせるフレーズ
「上司だって緊張している」ことを知る
営業に同行したり、他の人が先に帰ってしまったり、不本意ながら上司と2人きりになることはあるものです。 そんな時、「何を話せばよいのやら……」と気まずさからしんどくなってしまうことはないでしょうか。 まず知ってほしいことは、向こうだって気まずい、ということです。 「若い人の話題って何だろう?」 「ハラスメントとか言われるのでは?」 管理職向けの研修をすると、こういった声をよく聞きます。 「上司も緊張しているんだな」と思うと、あなたの気まずさも少しは晴れるのではないでしょうか。 もちろん、中にはまったく気を遣ってくれない上司もいるでしょう。 実際、私が新入社員の時の上司がそんな感じでした。派手なスーツに銀縁メガネをかけていて、見た目は完全にヤクザ(もちろん健全な会社です)。 言葉もキツく、よく怒鳴るため、どうしても身構えてしまっていました。
上司は「仕事上の役割」にすぎない
上司といっても、別に「人として偉い」わけではありません。 あくまでも仕事上の役割として、あなたを監督しているだけなのです。 たとえるなら、オーケストラの指揮者の位置づけです。指示に従うのは、指揮者が偉いからではなく、単純に「そういう役割の人だから」なのです。 中には、はき違えて偉ぶるような上司もいるでしょう。でも、それは「精神的な未熟さゆえのカン違い」です。 少なくとも上司相手にご機嫌を取ったり、へつらったりする必要はありません。 気を回すとしたら、仕事上のことであるべきです。それ以外は、人として対等な関係だということを覚えておいてください。