頼みの綱の“P5”まで満車!? ネットでは「飛行機に乗り遅れちゃう!」と悲痛な声も……羽田空港駐車場の「大混雑」はなぜ続く? どうして今年は激化した?
収容台数は合計で1万3000台超 そのすべてが早い時間に満車となる
夏休みシーズンを終えた9月ですが、羽田空港の駐車場の混雑は週末にかけていまも続いています。 【画像】ヤバイ、羽田空港の駐車場が「満車」…どうすればいい?(25枚) このところ、繁忙期ごとに繰り返されていた駐車場の混雑ですが、慢性化している感もあります。
羽田空港は、首都高湾岸線、国道357号を挟む形で徒歩移動可能な第1と第2ターミナル、モノレールまたは京浜急行線でひと駅離れたところに第3ターミナルという、3つのターミナルで構成されています。 このうち第1ターミナルには「P1(収容台数2351台)」「P2(収容台数2315台)」が、第2には「P3(収容台数2449台)」「P4(収容台数3087台)」が、第3には「P5(収容台数2910台)」が直結しています。 収容台数は総合計で1万3000台超で、これは千葉県にある「東京ディズニーリゾート」よりは少ないものの、同じく千葉県の「幕張メッセ」「イオンモール幕張新都心」の収容台数の合計よりも多い数です。 その駐車場が、朝早い時間にすべて満車になってしまうことがあるのです。 では、実際の混雑状況はどのようになっているのでしょうか。 羽田空港の駐車場の混雑がとくにひどくなるのは、おもに木曜日から日曜日の午前中です。 国内線専用の第1ターミナル、一部国際線が発着する第2ターミナルのエリアでは、アクセス道路で手前側にあるP1とP3から混雑がはじまり、金曜、土曜、日曜には午前8時前に満車になってしまいます。 その後、時間の差なくP2が埋まり、続いて収容台数のやや多いP4が満車になるというのが一般的な傾向です。 国際線専用の第3ターミナルにつながるP5はこれまで比較的余裕がありましたが、7月に入ってからは、P1~P4が満車で入れないクルマの利用が増え、金曜、土曜、日曜にはP1~P4に続き満車になってしまうことが珍しくなくなりました。 こうした混雑を少しでも抑制するため、駐車場の管理会社はP1からP4について、通常期は「1日最大1530円」の駐車料金を入庫から最大3日間「2140円」とする「多客期料金」を導入していますが、これが“焼け石に水”であることは、実際の混雑状況からも明らかです。 では、なぜここまで駐車場の混雑が激化しているのでしょうか。