【スーパーラグビー・パシフィック】第8節の大一番、ハリケーンズ×チーフス。勢いある若きNO8対決も注目
一方でチーフスは敵地でレッズに敗れ、その後クルセイダーズの勢いに押されて初白星を献上。第7節を終了時点で5勝2敗の4位で、昨年ほどの強さはまだ感じられない。 第7節のモアナパフィシカ戦は、68-12で大勝した。その試合では、今季の新顔であるFL/NO8ウォレス・シティティのプレーが光った。 スピードのあるランプレーを始め、スキルフルなところも見せつけ、初先発ながらも強烈なインパクトを残した。その結果、ハリケーンズとの大一番で背番号8を託される。 大一番で良いパフォーマンスが出来ればチームでのレギュラーだけでなく、一気に代表入りも見えてくるかもしれない。それくらいの大物ぶりを感じさせる若者だ。
◆注目マッチアップは盛りだくさん。 両チームのメンバーが発表された。オールブラックスの選手がずらりと並んでいるわけではないが、オールブラックスに手が届きそうな選手がずらりと並んでいる。 数多くある注目マッチアップの中、厳選していくつか挙げてみた。 ●アサホ・アウムア×サミソニ・タウケイアホのHO対決 パワフルモンスターの2人のガチンコ対決は見ごたえあり。ラインアウトのスローイングが試合のカギを握るか。 ●ブレイデン・イオセ×ウォレス・シティティのNO8対決 ザ・ナンバー8の言葉が似合う二人の対決は興味深い。どちらが目立つかでチームに勢いが出てくることになりそう。 ●TJ・ペレナラ×コーティス・ラティマのSH対決 代表復帰を目指すペレナラと初の代表入りを目指すラティマの対決は見ごたえがありそう。 オールブラックスのSHのセレクションマッチと言えるか。
●ブレット・キャメロン×ダミアン・マッケンジーの司令塔対決 1キャップのキャメロンが代表復帰するには、マッケンジーとの直接対決でアピールしたいところ。両軍のバックスリー(WTB/FB)に危険なランナーが揃っているので両者のキックの精度が試される。 ●ジョーディー・バレット×アントン・レイナートブラウンのCTB対決 オールブラックスの12番争いをかけての対決は必見。熱い戦いになる事は間違いない! ●ルーベン・ラヴ×ショーン・スティーヴンソンのFB対決 両者の得意のカウンターアタック合戦が見られれば試合が盛り上がる。代表入りに向けてお互いに負けられない。 昨年の直接対決は、チーフスが勝利した。そしてその後、さらに勢いをつけてレギュラーシーズンを1位で通過している。 今季は、ハリケーンズがその道を行くのか。チーフスが止めるのか。激戦になる事は間違いないだろう。 (文:松尾智規)