「高市早苗首相」なら政権交代も…立憲・野田佳彦新代表にとっての「闘いたい相手・苦手な相手」
立憲民主党の代表選が9月23日、都内で開かれ、枝野幸男氏との決選投票の末に野田佳彦氏が新代表に選ばれた。 【写真あり】進次郎&滝川クリステル 夜の散歩で愛犬オシッコ放置の一部始終 野田氏はその後の会見で 「私は本気で政権を取りにいく覚悟であります。戦いはもう今日から始まります!」 と高らかに宣言。来たる総選挙に向けてファイティングポーズをとった。 最大野党・立憲民主党の代表選が終われば、お次は自民党の総裁選(27日投開票)だ。9人が立候補し、最新の情勢調査では石破茂氏、高市早苗氏、小泉進次郎氏の3人による混戦ムードとなっている。 ◆進次郎氏は党員票でも伸び悩み 「スタートダッシュを決めたのは進次郎氏ですが、討論会を行うごとに支持率を下げ、現在は石破氏、高市氏に次ぐ3番手評価となっています。このままでいけば、石破氏と高市氏の決選投票が濃厚でしょう」(政界関係者) 総裁選は国会議員票368、党員・党友368の計736票で争われる。1回目の投票で決まらない場合、上位2人による決選投票となり、国会議員票368、党員を代表した都道府県連票47の計415票の総数で決まる。 今年7月の東京都知事選で得票率をズバリ言い当てた経済評論家の高橋洋一氏はラジオ番組で、1回目の投票で石破氏が議員票35、党員票120、高市氏が議員票40、党員票110、進次郎氏が議員票60、党員票55と予想。進次郎氏が予想以上に党員票が伸びないと読んでいるのには驚きだ。 石破氏と高市氏の決戦投票となった場合、石破氏が議員票185、党員票25、高市氏が議員票185、党員票20としたが、のちにX(旧ツイッター)で石破氏が議員票180、党員票25、高市氏が議員票185、党員票20で双方205の互角に訂正している。 3者の中で急伸しているのは高市氏。選挙前のリーフレット大量配布問題でミソをつけたが、情勢には特段影響はなさそうで 「俗に言う“右寄り”の人々から圧倒的な支持を得ている」(自民党関係者) という。一部では決選投票となれば最大派閥の麻生派がバックアップするという情報もある。 そんななか、ほくそ笑んでいるのが野党関係者だという。 立憲議員の政策秘書は 「総理はぜひ高市さんになってもらいたいですね。そのほうが、解散総選挙となった時に狙い撃ちしやすい。政権交代も夢ではないと思っています」 と語る。 ◆「マイルド保守」に生まれ変わった立憲民主党 高市氏は当初、推薦人集めに苦労していたが、何とか20人集めて立候補にこぎつけた。しかし、20人中13人が“裏金議員”で、各所からツッコミが殺到。本人は 「新聞を見るまで知らなかった」 とシラを切っているが、仮に首相となれば、裏金問題に関する追及は避けられない。旧統一教会問題でも、高市氏の態度は煮え切らない。 「経済政策では異次元の金融緩和を行ったアベノミクスを踏襲するとしている。つまりは“アベ政治”の続編です。立憲がそこを突くのは目に見えている」(政界関係者) しかも立憲の新代表は保守層にも一定の支持が見込める野田氏だ。全国紙政治担当記者が“今後のシナリオ”について次のように語る。 「野田氏が新代表になったことで、立憲は“マイルド保守”のようなイメージになった。選挙では先の都知事選の反省を踏まえ、日本共産党を外した野党共闘に持っていくはずです。全国各地を回って感じたのは、自民党の裏金問題には国民も怒っていて『いつもは自民党支持だけど、次は入れるかわからない』という人がめちゃくちゃ多いこと。その層に狙いを定めていくでしょう」 強硬保守の高市氏としては、野田氏はやりづらい相手だ。自民党内では散々コキ下ろしておきながら 「選挙だったら進次郎かも……」 と“今さら”な発言をする者も出始めている。反対に野党からは 「進次郎だけは勘弁」 という声が聞かれる。 解散総選挙から逆算して総裁選びをするのが定石。まだまだひと波乱、ふた波乱ありそうだ――。
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