J1強豪から突如オファー「びっくり」 デビューわずか1年…J2なのに「見られているとは」【インタビュー】
J2で39試合に出場したプロ1年目、届いた驚きのオファー
そしてプロになって、わずか1年。J2で39試合に出場した三竿に、待望のオファーが届く。鹿島からのオファーだった。 「びっくりしましたね。カテゴリーも違ったので、そんなに見られているとは思っていなかったので。とにかく『試合に出る』『一生懸命やる』『自分の武器を出し続ける』というのが1年目の目標でした。シーズン終わりにかけて、いくつかオファーはいただいたのですが、『鹿島からもオファーがありそう』ということを聞いた時は意識していなかったのでびっくりしました」 2015年、鹿島はJリーグカップを制覇。MVPには36歳となっていた元日本代表MF小笠原満男が選出されていた。すでに鹿島からの視線を強く意識していた三竿は、MVPに選出された小笠原の姿を見ながらこう思った。 「すごいな。そういう選手たちとやれるチャンスがあるなら行きたい」 タレント揃いの鹿島へ移籍すれば、出番が限られるかもしれない。そんな思いもよぎったが、判断に迷いはなかった。 「厳しい環境に身を置いたほうが成長できる。やっぱりトップクラブなので、毎日、毎日、学べることはたくさんあるだろうし、そこで試合に出ることができれば日本代表にも選ばれるかもしれない」 正式オファーが届いた際には「ほとんど即決」で移籍を決め、小さい頃から憧れていた深紅のユニフォームに、ファンとしてではなく、選手として袖を通すこととなった。 [プロフィール] 三竿健斗(みさお・けんと)/1996年4月16日生まれ、東京都出身。東京ヴェルディ―鹿島アントラーズ―サンタ・クララ(ポルトガル)―OHルーベン(ベルギー)。中盤から最終ラインのポジションをそつなくこなすユーティリティ性が持ち味。キャプテンシーも備え、鹿島ではクラブ史上最年少キャプテンにも抜擢された。
河合 拓 / Taku Kawai