小林裕介&鈴木崚汰、『Dr.STONE』最終章への覚悟を語る! アメリカチーム声優陣の“凄み”に感動した理由とは
■“仲間の大切さ”を再確認した第3期-これまで以上の激戦が待ち受ける最終章へ
アニメ『Dr.STONE』の第4期にして最終シーズンとなる『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』の第1クールが、2025年1月9日に放送される。コミックス累計発行部数1800万部突破の同名漫画(原作:稲垣理一郎、作画:Boichi)をアニメ化した本作は、全人類が一瞬で石化し、文明が滅びたストーンワールドを舞台に、超人的な頭脳を持つ科学少年・石神千空の冒険を描く物語。この度、石神千空役の小林裕介と七海龍水役の鈴木崚汰にインタビューし、最終章にかける意気込みを語ってもらった。 【動画】小林裕介&鈴木崚汰が『Dr.STONE』最終シーズンへの想いを語り尽くす! ――まず前シーズンを振り返っていただき、宝島でのエピソードで印象に残っていることを聞かせてください。 小林:未知の島へと行き、そこで未知の敵と戦うといったストーリーで、視聴者の皆さんもこれまで以上にワクワクしたのではないでしょうか。そして、そこに登場した「石化装置」という、この物語の元凶となる存在。それを巡る戦いということで、またみんなが石化してしまうシーンもあり、再び訪れた悪夢に苦戦する場面もありました。それもあって、これまで以上の“仲間の大切さ”も感じて、演じていてすごく楽しかったシーズンだったという印象です。 ――感動のシーンもあり、アフレコでも胸や涙腺が熱くなったのではないでしょうか。 小林:毎シーズン「ここを一番頑張ろう」というセリフを決めていて、3期ではイバラを倒した時の絶叫がそうでした。そこに繋げるためには、それまでをどう演じればより盛り上がるかなどを考え抜いた上でのシーンだったので、そういう意味でも熱くなりましたね。 鈴木:宝島での戦いは、これまでとは少し質が変わっていました。今までは科学vs肉体という感じで、また、どちらにも明確な悪役はいなかった。しかし、イバラは考え方や行動すべてが完全に悪で、これまでとは違った印象を持ったシーズンでしたね。途中から仲間に加わった龍水もいなくてはならない存在になっていたり、銀狼やスイカが活躍する“エモさ”も感じ、見ていても演じていても熱くなりました。 ――千空にとっての龍水の存在の大きさも感じられましたね。 小林:今まさに4期の収録をしている最中なのですが、そこでも龍水の存在の大きさは感じます。3期も銀狼やスイカ、コハクたち一人一人が背負うものが今までよりも大きかった気がします。“仲間の大切さ”という当たり前に感じていたものを再確認できるようなシーズンだったように思います。 ――そして、ついに最終シーズンとなる第4期がスタートします。お2人の率直なお気持ちを聞かせてください。 小林:終わってしまうことに寂しさがないとは言わないですが……。実は僕、原作が終了し、アニメもそれに追いついて終わるという作品にメインで出演した経験がないんです。なので、それを遂げた時にどういう思いが湧き出てくるのか、楽しみの方が強いんですよね。なによりも僕は『Dr.STONE』の原作が大好きで、最終回を読んで本当に感動したので、それを丁寧に演じたいという思いが一番です。 鈴木:僕も、いろんなものをかけて演じなければならない龍水のシーンがあるので、それに向けて準備しなければいけないと思っています。4期ではこれまで以上に、「科学王国」にとっても、物語においても龍水は重要なピースになる役割を担っているので、いつも以上にアフレコが楽しいと感じています。 ――やはり、これまで以上の気合を持ってアフレコに挑んでいるのでしょうか? 小林:今までのシーズンもそうなのですが、千空に関しては、どんな展開が待っていようとも「何かを変えよう」というのは全くなくて。もうすでに完成された考え方を持ったキャラクターなので、ふとした時に何かがこぼれることはあれど、意図的に仲間との距離を詰めようだとか、こう演じようだとか、そういうものは全くありません。今まで通り、台本から受けた印象のまま彼を演じるのが正解だと思うので、今シーズンでもブレずにやっていきます。 鈴木:それは龍水も同じで、大きくブレることはないですね。龍水の真ん中にある「欲しい」という欲望の部分は、最初から最後まで変わらないので。その「欲しい」を忠実に意識して演じています。 ――他の声優陣も同じ感じでアフレコされているのでしょうか? 小林:どうなんでしょう? 前シーズンまで僕だけ違うブースに入っての収録だったので、ワイワイブースがどんな感じだったのか知らないんですよね。 鈴木:ワイワイブース(笑)。みんなで一緒に収録してたブースのことね。 小林:どんな感じだったの? 今は同じブースに入っての収録だけど、新しく入ってきた敵(アメリカ)チームの皆さんがずっと台本を読み込んでいて、プロフェッショナルな現場だなぁ~と思っています(笑)。 鈴木:分かれて録っていた前シーズンに比べると、少なからず盛り上がっているとは思います。皆さん面白い芝居を持ってきていて、人柄も良い方ばかりなので。 小林:休憩中の雑談よりも、収録している時の方がみんな笑っている気がします。本当は笑っちゃいけないんですけどね(笑)。テストと本番の2回収録するのですが、テストでは雑音が乗っても許されるので、銀狼がちょっと面白いことをしたら笑ったり。4期ではアメリカチームのとあるキャラクターが歌を歌うシーンがあるのですが、そこで大爆笑が巻き起こりました。そんな現場です(笑)。 ――アメリカチームのDr.ゼノ役で野島健児さん、スタンリー・スナイダー役で遊佐浩二さんが加わりましたが、お2人の現場での印象も聞かせてください。 小林:お2人とも台本を読み込んでいて、本当に静かなんですよね。その静かさに“凄み”や、一言一言の重みも感じます。 鈴木:本当に強い人って、言葉数が少ないですからね。 小林:ゼノは千空と同じようなニヒルな感じでキャラクターを作ってくると思っていたのですが、野島さんはあまり癖を出さずに演じているのが印象的でした。そこに声優としての力量の差を感じ、自分もいつかあんな演技ができるようになりたいと思いました。 鈴木:それが「イメージと違う」にならないからすごいですよね。僕もゆくゆくは、そういった強者のポジションを演じるところに行きたいです。ですが、あれを掴むには年輪や経験がまだまだ足りないなと。底力を見せつけられました。