【新NISAにも役立つ】小型株で大きく資産を増やす人だけが知っている「正しい買い時」
東京理科大学の大学生だったとき、夏休みの暇つぶしで突如「そうだ、投資をしよう!」と思い立った。証券口座を開設して、家庭教師のアルバイトで稼いだ貯金をほぼ全額投入。知識ゼロ・経験ゼロの状態から投資をしてみたものの、わずか2週間で全額、溶かしてしまった……。そこで投資を諦めず、本腰を入れて勉強。ベンチャー企業に入社してから本領を発揮して、1銘柄だけでも億単位のリターン(売却益)を得るなどして、入社4年で独立。そこで得た投資の最終結論は、常識の真逆をいく「小型株集中投資」という手法だった。その投資法を1問1答のクイズ形式で楽しみながら学べる『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)の著者が、アマチュアだからこそプロに勝てる“儲かる株の見つけ方”を基礎の基礎から応用まで解説する。 ※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。 【この記事の画像を見る】 ● 1問1答<4択>でわかる! 小型株集中投資で1億円 ● 時価総額がかなり小さい会社を どう分析するか? Q48 次の会社に投資を検討するときの考え方として、最もふさわしくないものを1つ選んでください 1 株価が急騰したあと急落しているが時価総額12億円とかなり小さいので、成長性がありそうなら買ってもいい 2 時価総額12億円と小さすぎるので株価が3倍以上になる可能性は低い 3 板が薄いが投資額50万円以下であれば、自分の売買による株価の変動リスクは許容できる範囲だ 4 株価が急騰・急落しているので、すでに株価が天井をつけた可能性もある ヒント 時価総額がとても小さく、しばらく放置されていた銘柄が、なにかの理由で急騰したケースは、場合によっては大きな投資チャンスになります
● 正解は2 解説 ①時価総額12億円の上場企業というのは、“超小型株”といえます。出来高も極端に少なく、取引がほとんど成立していないような日もあります。 このような銘柄は、基本的に投資家から注目されておらず、業績が低迷しており、売上高が伸びていないか、赤字が続いているか、どちらかのパターンが多いでしょう。 ぷらっとホーム(6836)は、Linux(リナックス)などの無償OS(基本ソフト)を利用したサーバーやシステムを構築する会社ですが、減収・赤字決算が続き、業績はかなり低迷しています(拙著『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』執筆時点)。 2022年9月に株価が一時的に急騰したのは、松井証券が大量に保有して保有割合が5%を超したことが原因でした。 ● すぐに株価が 倍増する場合も ②時価総額12億円という超小型株は、ちょっとした業績の改善やIRで、すぐに株価が2倍、3倍になることもあり得ます。 業績やビジネスモデルをしっかりと調べたうえで、出来高や板の状況をみながら、無理のない範囲で投資を検討するぶんにはいいでしょう。 ● 簡単にストップ高に なることも ③このような出来高が少ない銘柄は、ある程度まとまった金額の成行買い(値段を指定せずに買い注文)で、簡単に株価がストップ高になるため注意が必要です。 現在株価887円ですが、板の「売気配」をみると886円100株、887円300株、888円400株。 50万円程度あれば、成行買いでも888円以下で取引が成立するため、株価変動は許容範囲でしょう。 ● 天井をつけた 可能性を疑う ④短期間で株価が2倍まで急騰した後、急落しているので、この形のチャートをみて「天井をつけた可能性があるな」と一度疑うことは大切です。 ただ、時価総額や業績などを考慮して、まだまだ成長していくと判断できれば、投資を検討してもいいと思います。 ポイント 時価総額が小さな小型株は、ちょっとした要因で大きく株価変動する傾向がある ※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。
遠藤 洋