【東スポ杯2歳S】クロワデュノール以外にも警戒必要! 有力馬5頭の配合を検証/坂上明大の重賞血統査定
配合コンサルタントとして活躍する坂上明大氏が重賞の血統傾向を徹底分析し、出走予定馬の適性を査定。11月16日に行われる出世レース・東スポ杯2歳ステークス(GⅡ)の有力馬5頭の評価は? 【評価は★5つが満点】 ※適性評価=血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価 ※素質評価=血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価
<東スポ杯2歳Sの血統傾向>
近年の東京スポーツ杯2歳Sはとにかくトニービンの血が強いレースで、2020年は1~3着、21年は1、3着、22年は1~3着、23年は1、3着という驚異的な結果。晩成傾向の強いトニービンの血ですが、スローペースになることが多い本レースは晩成型の素質馬が力を発揮しやすい舞台となっています。
クロワデュノール
母ライジングクロスは2006年英オークス2着、愛オークス3着の活躍馬。Bustedの5×5やSir Ivorの6×5、Princely Giftの6×6などを持つキタサンブラック産駒の本馬は血統通りのスレンダーな馬体で、頭の高い走りからも将来的には父と同じようなカテゴリーで強い姿を見せてくれるのではないでしょうか。ただ、柔軟性がある現在は瞬発力勝負にも対応可能。例年のような緩い流れの東京スポーツ杯2歳Sは合っています。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★★
サトノシャイニング
母スウィーティーガールは2歳芝1600mの亜GⅠ勝ち馬で、ディープインパクトと同じHalo≒Sir Ivorの相似クロスを持つ点が特徴的。キズナ産駒の本馬はディープインパクトの瞬発力源とStorm Catのスピード源を強化した配合形で、将来的には1600~2000mが主戦場になりそうです。前走は小雨が降る重めの馬場でしたが、良馬場ならさらに高いパフォーマンスを披露してくれるでしょう。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★