ウクライナ、国外の領事サービスを部分停止 「徴兵逃れ」防止
ウクライナのクレバ外相は23日、国外にいる徴兵対象年齢の男性に対する領事サービスを停止すると明らかにした。ロシアの侵攻を受けるウクライナでは前線で兵員不足が深刻化しており、帰国を促して戦力を確保する狙いがある。 【写真】ウクライナ侵攻以降、ロシア人の主な移住先 ゼレンスキー大統領は今月、徴兵対象年齢の下限を27歳から25歳に引き下げる法案と、徴兵規則を厳格化する改正法案に相次いで署名している。 クレバ氏はX(ツイッター)への投稿で「外国にいる市民も祖国への義務から解放されない」と指摘し、「(国外の対象者が)祖国の存亡を気にかけず、それでも国からサービスを受けようとする。そうはいかない。私たちの国は戦争中だ」と記した。 一般的に領事サービスにはパスポートの更新手続きや、非常時の保護などが含まれるが、ウクライナが停止する詳しい内容は明らかになっていない。ウクライナは2022年2月のロシアとの戦闘開始後、18~60歳の男性の出国を原則として禁止している。【ベルリン五十嵐朋子】