トランプ氏「PGAツアーとリブゴルフの交渉を15分で解決できる」 “シンパ”デシャンボーだけでなくマキロイも「彼ならできるかも」!?
勝利演説で名前を呼ばれるほど共鳴するデシャンボー
大統領選の勝利確定後の11月6日、トランプは地元フロリダ州のパームビーチ・コンベンションセンターで勝利演説を行なった。 そして演説の途上でトランプが突然、一人のプロゴルファーの名前を口にし始めた。 「ブライソン・デシャンボーはどこだ? まだ球を打っているのか? ここへ向かっている途中なのか? ブライソンはどうした? どこにいる?」 勝利演説でいきなりプロゴルファーの名前が口にされたことにまず驚かされたが、演説会場に駆けつけていた大勢の群衆の中からハンチング帽を被ったデシャンボーが実際に現れたことにはさらに驚かされた。 トランプはデシャンボーを壇上に呼び寄せ、こう紹介した。 「みなさん、ブライソン・デシャンボーです。素晴らしいゴルファー、全米オープンチャンピオンです。私より、ほんの少しだけ飛ばすプレーヤーだ。ほんの少しだけ、だけどね」 フロリダ在住の有名ゴルファーには、タイガー・ウッズを筆頭にたくさんの選手がいる。だが、その中でなぜデシャンボーが記念すべき勝利演説の場に呼ばれたのか。 米ゴルフウイークによると、トランプは今年の夏、デシャンボーが主宰するユーチューブ・チャンネルのチャリティー企画に参加し、ともにラウンドしたとのこと。番組の再生回数は瞬く間に1170万回を超え(11月11日現在では1300万回超)、集められた寄付金25万ドルは「負傷兵プロジェクト」に贈られた。以来、2人は親交を深め、デシャンボーはトランプの最大級のサポーターになっているのだそうだ。 ゴルフ界で最もパワフルなロングヒッターと、奇跡のごとく大統領再選を果たしたトランプが“大の仲良し”になっていることは、ゴルフ界としては興味深い事実である。2人が今後も手を取り合えば、ゴルフ界にもたらす影響も最大級になりそうな予感が自ずと沸き上がってくる。 デシャンボーのリブゴルフへの移籍料は1億~1億2500万ドル前後だったと推定されている。そして、リブゴルフ移籍後の今年、全米オープンを制してメジャー覇者となったことで、リブゴルフにおけるデシャンボーの存在感や重要性は、これまで以上に高まっている。 そんなデシャンボーがリブゴルフあるいはPIFのアンバサダーとなって、PGAツアーとの交渉をまとめることをトランプに依頼する可能性もないとは言えない。 だからこそ、ゴルフ界はトランプ次期政権発足を目前に控えた今、一層、混沌としているのではないだろうか。