【SorAZ インタビュー】ふたりだからこそできる新しいことをやるのがテーマ!
人気VTuberのときのそらとAZKiによるコラボユニット、SorAZがアルバム『Futurity Step』で待望のメジャーデビューを果たす。元気がトレードマークのときのそらと、エモーショナルな歌が魅力のAZKi。異なる個性を持ちながら“歌”の引力で引き寄せ合ったふたりは、アルバムでどんな歌を聴かせてくれているのか? レコーディングの様子やチャレンジしたことなど、多岐にわたって訊いた。 SorAZ インタビューのその他の写真
ふたりでなら新しいステップを踏んでいける
──まず、SorAZとしてメジャーデビューするお気持ちは? そら:今までソロでやってきた中で、新しいステップを踏んでいける感じがして、今後がとても楽しみです。 AZKi:ホロライブに所属してから、ずっとそらちゃんの背中を見て育ってきたので、こうやってSorAZとしてデビューすることができて、とても嬉しいです。メジャーデビューする以前から一緒に歌ってきて、オリジナル楽曲を出すのは約3年振りということで、また一緒に歌うことができて、幸せを嚙み締めております。 ──AZKiさんはそらさんの背中を見て育ったと。 AZKi:そらちゃんはVTuberの黎明期から第一線で活躍していましたから。 そら:自分ではそんな道しるべになっている気持ちはなく、VTuberがまだふた桁もいない初期から、ただただ必死にやっていただけなんです。その必死な姿が次の代の子たちの道しるべになっていたと言ってもらえるのは感慨深いし、嬉しいです。 ──以前からいろいろコラボをやってきた中で、“SorAZ”とユニット名がついたのは2019年にアップしたTVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』の「暁の車」という曲のカバー動画が最初だったかと。 そら:そうです。“ふたりで一緒に活動するなら呼び名が欲しいよね”みたいな感じで、“そら”と“AZKi”を合わせて“SorAZ”にしようとなったのは覚えています。 AZKi:“コラボする上で名前があったほうがいいよね”という感じで。それでファンの呼び名も“そらまめ”にしようって(笑)。 そら:“AZKi=小豆”だから、ふたりの名前から“そらまめ”って決めちゃいました(笑)。 ──“SorAZとしてデビューしよう”みたいな気持ちはあったのですか? そら:いえ、そこまでのことは考えていませんでした。 AZKi:私が2023年にそらちゃんと同じビクターさんからメジャーデビューさせていただいて、一緒にやれることが増えて、そのひとつがSorAZとしてのメジャーデビューですね。 ──SorAZとしての目標はありますか? そら:私はダンスと歌、どっちもやりたい派で、AZKiちゃんは歌を中心にやっていて。それぞれのソロのスタンスは違うんですけど、それが合わさった時の世界観がみんなに認知されたらいいなと思いますし、ふたりのライヴをもっと大きくしていきたいと思っています。 AZKi:そらちゃんが言ってくれたように、それぞれがやりたいことや目指したいことがあった上で、“SorAZとしてできることは何か?”と。それぞれの強みを活かしたり、私だったら作詞作曲で過去に「紅藍クロニクル」という曲を作っているので、メジャーデビューを機にまた作詞作曲にも挑戦したいですね。 ──アルバムタイトルの“Futurity Step”は、未来にステップを踏むみたいな意味合いですか? そら:私はふたりでステップアップしたいし、ふたりでなら新しいステップを踏んでいけるんじゃないかと思うので、“~Step”にしたいという気持ちがありました。 AZKi:それに加えて、未来とか希望を感じさせるフレーズがついたら、さらにいいなと。思いまして“未来へ一緒に踏み出して行こう”という気持ちを込めて“Futurity”をつけ、“Futurity Step”になりました。 ──ふたりの中で全体のテーマとかコンセプトみたいなものは考えましたか? AZKi:最初に考えたのは“SorAZの遊び場”みたいなイメージです。ふたりだからこそできる新しい一面とか、いろんなことをやっていこうというのがテーマです。 そら:そのテーマのもと、スタッフさんがいろいろな曲を集めてくださって、スタッフさんのオススメを聴いたり、私たちの要望を言ったりしながら相談して収録曲を決めました。 ──それぞれどういう基準で曲を選んだのですか? そら:私はふたりでかけ合いができる曲をメインに選びました。普段はソロなので“ソロで歌うならこの曲がいい”というものは別にあったのですが、それだと“ふたりで歌う意味があるのかな?”と思ったので、ふたりのパートがしっかり分かれているものや、歌詞もふたり感が強調されているものを中心に選びました。 AZKi:私もそらちゃんが言ったみたいにかけ合いがあったり、ハモったりする曲を選びましたし、普段のソロなら絶対に歌わない曲調を選びました。テーマが“遊び場”だから“いつもなら選ばないけど、ふたりだったら挑戦してもいいよね!”という気持ちで選んだりしましたね。 ──ナユタン星人さんが提供した「ハジメノイッポ」の歌詞に《あ・そ・び・ば・へ! (Yeah!!)》と出てきますね。この曲はAZKiさんとしてはチャレンジだったのでは? そら:確かにAZKiちゃんのイメージではないよね。私が歌いそうなイメージはあると思うけど。 AZKi:本当ですか? でも、元気な曲や盛り上がれる曲は好きなので、レコーディングはめっちゃ楽しかったですよ。かけ声がいっぱいあったし、我々ふたりのことをこんなにも的確に表現してくださっていて…しかも、私たちの名前も出てくるし!すごくありがたいです。 そら:ライヴで盛り上がりたいよね。みんなに“Yeah!!”って言ってほしい。 AZKi:そらまめのみんななら完璧にかけ声を覚えてきてくれるはずです! ──レコーディングは一緒に? そら:全部私が先に録りました。 AZKi:「ハジメノイッポ」はそらちゃんが先で良かったです。元気なそらちゃんの歌声を聴いて、AZKiも元気を出して歌うことができました。 ──1曲目の「君と僕はアルビレオ 惹かれ合う彗星テイル」はハモリやコーラスも入っていて、これから何かが始まる予感がすごくする曲だと思いました。 そら:私は最初、エンディング感があると思ったんです。ラストに歌ったら感動しそうだなって。でも、曲順を相談した時、最初にこういう曲がくるのもエモいんじゃないかという意見も出て、“なるほど! スタート感もあるんだな”と気づいて。なので、1曲目にしたら意外な良さが出た曲ですね。 AZKi:ふたりのコーラスから入るSorAZのアルバムって、めっちゃいいじゃないですか。確かにエンディング感もあるけど、私は幕が上がる雰囲気も感じていて。“ここから踏み出していくぞ!”という気持ちも込められた歌詞だったから、まさに希望が詰まっていて、1曲目にすることでよりSorAZを伝えられるものになったんじゃないかと思います。 ──全体に星や宇宙に関した言葉が歌詞に使われて、この曲も“アルビレオ”とかそうですよね。 そら:はい。今作は星のイメージの曲がたくさんあって、アルビレオは二連星ということで、まさしくふたりでやることの意味を感じましたし、私たちのことをすごく考えて表現してくださっていると感じましたね。“彗星テイル”というのは彗星が尾を引いて流れている様子をイメージして歌いました。難しい言葉も多いので、イメージすることが大事だった曲でもあります。