明治維新は日本人の〝自己犠牲革命〟 「廃藩置県」 「精神」受け継いだ安倍元首相、政治生命を賭して安全保障法制を整備
そんな「明治維新の精神」を受け継いだ政治家が、安倍晋三元首相だった。
高まる危機に敢然と立ち向かうため、政治生命を賭して安全保障法制を整備し、日米同盟を強化させつつ英国やオーストラリアとの緊密化を図り、日本、米国、オーストラリア、インドによる戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」の結束強化、さらには台湾に手を差し伸べた。
安倍氏のような、高い安全保障意識を持った政治家は、もう二度と現れないのだろうか。 =おわり
■井上和彦(いのうえ・かずひこ) 軍事ジャーナリスト。1963年、滋賀県生まれ。法政大学卒。軍事・安全保障・外交問題などをテーマに、テレビ番組のキャスターやコメンテーターを務める。産経新聞「正論」執筆メンバー。フジサンケイグループ第17回「正論新風賞」、第6回「アパ日本再興大賞」を受賞。著書・共著に『日本が戦ってくれて感謝しています』(産経新聞出版)、『封印された「日本軍戦勝史」』(産経NF文庫)、『歪められた真実~昭和の大戦(大東亜戦争)』(ワック)、『今こそ、日台「同盟」宣言!』(ビジネス社)など多数。