花火大会の有料席がすぐに「売り切れ」るようです。どこからでも見れるのに有料席を購入するメリットってありますか?
有料席がすぐに「売り切れ」るという現象が多くの花火大会で見られます。無料で楽しめる場所がある中で、なぜ多くの人が有料席を選ぶのでしょうか? そこで本記事では、有料席の内容や価格、メリット、そして購入する価値について詳しく解説します。
花火大会の有料席ってどんな内容?その価格は?
近年、多くの花火大会で有料席が導入されています。2024年では、全国の主要な花火大会の約75%が有料席を用意しており、その価格も年々上昇しています。
出典:帝国データバンク 2024 年「主要花火大会」価格調査 2024年に開催される花火大会の中で、特に高額な有料席が用意されているのは、島根県「松江水郷祭湖上花火大会」と大阪府「水都くらわんか花火大会」です。「松江水郷祭湖上花火大会」では、VIPテーブル席が16万円で提供されており、広々としたスペースで食事をしながら花火を楽しめます。 「水都くらわんか花火大会」では、驚きの300万円のVIP席が用意されています。この席では、エアコンやソファを完備した専用コンテナが設置され、完全なプライベート空間の中で花火鑑賞ができるぜいたくな内容になっています。
出典:水都くらわんか花火大会 花火大会によってはさまざまな種類の有料席が用意されており、その価格に応じた魅力的なサービスが提供されています。 一例として、2024年小田原酒匂川花火大会の有料席の内容をご紹介します。
※ LITTLE TRIP小田原(小田原市観光協会)を基に作成 花火大会によっては全席有料となる場合もあり、埼玉県「戸田橋花火大会」や新潟県「長岡まつり大花火大会」では、チケットを持っていないと打ち上げ会場に入ることはできません。
有料席のメリットと無料エリアとの比較
花火大会を最大限に楽しむためには、事前の準備が欠かせません。特に場所取りやイスの準備などは重要ですが、子ども連れの場合は大変な作業になります。そんな時、有料席を利用すればこれらの手間を一気に解消できます。ここでは、有料席の主なメリットと無料エリアとの比較を解説します。 (1)場所取りが不要 人気の花火大会では、良い場所を確保するために早朝から場所取りをする必要がありますが、有料席を利用すれば、開始直前に到着しても花火が見やすい席を確保できます。 (2)視界良好 無料エリアでは、人混みや障害物によって視界がさえぎられてしまい、花火が見えにくくなる可能性があります。一方、有料席は花火が見やすい場所に設置されているため、良好な視界が確保できます。 (3)快適性 無料エリアでは地面に直接座ることが多く、イスの使用を禁止している場合もあります。有料席ではイスやベッドが用意されているため、快適に花火を楽しめます。また、有料席はスペースにもゆとりがあるため、よりリラックスした環境で観覧できます。 (4)専用トイレ 花火会場には多くの人が集まるため、トイレは常に順番待ちの列ができています。専用トイレ付きの有料席なら、並ばずに清潔なトイレを利用できます。特に子どもは前もってトイレを済ませておくのが苦手なので、子ども連れのファミリーにはうれしいサービスです。 有料席には、夕食の提供や専用売店がある場合もあり、手ぶらで食事を楽しみながら花火観賞できます。また、有料観覧席専用の特殊効果やミニライブが楽しめる花火大会もあるので、無料エリアでは味わえない特別な体験ができます。