シンプルで軽快なスマートウォッチ「Pebble Time」がちょっと残念な理由
カラー化の恩恵はあるのか?
新型の目玉であるカラー化を含めた液晶に関して言うと、彩度が低めなので、プロダクトフォトにあるような鮮やかさはない。江戸時代や明治時代の白黒写真に着色したような雰囲気と言えばいいだろうか。むしろ白か黒かだった先代と比べて、全体的にコントラストが低くなった印象で、バックライトが点灯しても少し見づらい。これは慣れとか環境の光量のせいかもしれないが、これが理由で先代に戻るユーザーがいてもおかしくない。一方で、64色の表現は、アニメーションと相まって楽しい雰囲気には仕上がっている。各アプリやウオッチフェイスのカラー化対応が待たれるところだ。 先代と大きく違うもう一つの点は、Timelineという機能だ。先代の右上、右下のボタンは、ウオッチフェイスを替えるために使ったが、Pebble Timeでは、着信や日の出、日の入り、予定を時系列に行き来しながら表示する。いまのところあまり便利とは感じない。むしろ通知を表示できたなら便利なのだが。 Apple WatchやAndroid Wearと比べて、シンプルであることは間違いがなく、一回の充電で数日持つというスタミナも健在。決して鮮やかではないが、カラー化の恩恵はあるし、時計としてスタイリシュにもなった。時間や通知のテキストの視認に問題はないので、全体的に買って損をしたということにはならないと思うが、先代と比べた液晶の暗さは気になって仕方がないのだった。これだけが残念!