富山一あすタックル 全国高校ラグビー 流通経大柏と初戦
●一瀬主将、仲間と1勝誓う 27日開幕の第104回全国高校ラグビー大会に6大会連続16度目の出場となる富山一は、同日正午から花園ラグビー場(東大阪市)で流通経大柏(千葉)と1回戦を戦う。13年ぶりの初戦突破を目指すチームの主将は大阪市出身の一瀬正太郎(3年)。富山で支えてくれる父への恩返しを胸に、中学から切磋琢磨してきた同級生4人と花園での1勝を誓う。 ●富山に残り、父に感謝 「富一で、同級生5人で花園に行きたくて、お父さんと富山に残った」。一瀬主将は大阪で暮らす母や妹、弟と離れ、富山市内で父健太郎さん(48)と2人で暮らしている。 中学2年の冬に両親の仕事の関係で富山に来てから4年。2年前には家族そろって大阪に戻るはずだったが、中学生の頃に通った富山ジュニアスクール時代からの仲間と聖地に立ちたいとの思いで、富山に残った。父は新しい仕事を始め、弁当を含め毎日3食、栄養バランスの取れた食事で息子をサポートする。 「一緒に富山に残ってくれて感謝している。試合にも応援に来てくれて、花園での勝利で返したい」と一瀬主将。3年生の仲間には「一緒に後輩を引っ張って、支え合いながらここまで来られた」と胸を張る。 副主将の澤井頌弥(3年)は、主将の掛け声がチームの雰囲気を高めてきたとし「みんなでプレーする最後の試合でトライしたい」と意気込んだ。 チームは今季、大柄な相手を2人がかりで止める「ダブルタックル」に力を入れてきた。林昂慶監督は「タックルが好きな選手が多い」と守備力に手応えを示す。3年生は例年の半数程度だが、下級生とともに総合力で目標達成に挑む。