ショーマンフリート、夏の福島から羽ばたく! 宝塚記念Vの鞍上・菅原明と初コンビ【ラジオNIKKEI賞】
関東エリアの主戦場は夏の福島へ。開幕週のメインは3歳オープン馬による「第73回ラジオNIKKEI賞」(G3・30日・福島・芝1800メートル)。ショーマンフリートは1勝クラスを2戦目で勝ち上がった勢いに乗っての重賞挑戦。手塚厩舎にとっては6年前、フィエールマンがこのレース2着から秋の菊花賞制覇につなげた。鞍上は宝塚記念を射止めた菅原明との初コンビ。偉大な先輩に続く快走に期待がかかる。 リベンジの時がきた。ショーマンフリートは好位の2、3番手からの競馬で新馬戦を快勝。将来が期待される内容であったが、その後のシンザン記念5着、共同通信杯では10着。重賞の壁が思いの外、高かった格好となったが、自己条件を2、1着で突破し、再び重賞路線に帰ってきた。手塚師は「夏馬なのかもしれない。春先は体調的に勝ってから熱発とかあったけど、今は馬が自信を取り戻してきた」と、過去の敗因を分析する。 動きは文句なしだ。19日の1週前追い切りは宝塚記念2着のソールオリエンスのパートナー。美浦Wで格上馬相手に先行し、直線は互角の脚いろで食い下がって同入。6F83秒4―37秒9―11秒4をマークした。「具合がいいね。元から動く馬でジョッキーが乗っていたらもっと動いていた。十分、勝ち負けになると思う」と、満足げな表情を浮かべた。 舞台は夏の福島開催の開幕週。天気予報では雨が多い傾向となっており、パンパンの良馬場となる可能性は低いかも。「雨は降らない方がいいんだけどな。軽い馬場向きの馬だから。ただ、デビュー前からソールオリエンスと併せてもいい動きをしていた馬なので」とぬかるむ馬場も地力でねじ伏せたい算段のようだ。手塚厩舎でラジオNIKKEI賞といえば、2018年にフィエールマンが2着となり、秋の菊花賞制覇につなげた。厩舎にとっての出世レースをステップにして一気にG1戦線へ羽ばたきたい。
中日スポーツ