無実の父を救うため、仲間とともに奔走する寅子…朝ドラ『虎に翼』第5週振りかえり(5月4日)・朝雨は女の腕まくり?
■「直言が罪を自白した」と報道され、愕然とする猪爪家
激動の昭和時代、まだ日本では誕生していない女性弁護士を目指すヒロインが法曹の世界に飛び込んでいく姿を描く連続テレビ小説『虎に翼』(NHK朝ドラ)。5月4日の放送では、「朝雨は女の腕まくり?」と題する第5週(4月29日~5月3日放送)を振りかえる。 【動画】初めての高等試験、卒業後それぞれの岐路...第6週予告動画 ヒロイン・寅子(伊藤沙莉)の父で、帝都銀行に勤務する直言(岡部たかし)が贈収賄の容疑で突如逮捕される。突然の事態に混乱しながらも父の無罪を信じる寅子たちだったが、直言の逮捕はほんの皮切りに過ぎず、その後も官僚、現役大臣など合わせて16名が逮捕。通称「共亜事件」とよばれる世間を揺るがす汚職事件に発展する。 事件によって猪爪家にも世間からの注目が集まり、寅子は父の逮捕以来大学に行けずにいた。弁護士も見つからず暗く沈んでいく猪爪家だったが、そこに寅子の大学の同級生・花岡(岩田剛典)と、教授の穂高(小林薫)が訪ねてくる。法曹界の重鎮であり、直言の大学時代の恩師でもある穂高が弁護を引き受けてくれることになり、寅子たちは安堵する。 穂高の呼びかけでふたたび大学に通い始めた寅子だが、直言の逮捕から4カ月後に事態は急転。予審が終了し、逮捕された16人全員が裁判にかけられると報じる新聞記事には「直言が罪を自白した」とあり、寅子たちは愕然とする。その後、ようやく直言が帰宅するも憔悴しきっており、寅子は穂高から「直言の口から何があったのか、謂れなき罪を背負っているならばそのことを聞き出してほしい」と頼まれるのだった。 ■無実の父を救うため、仲間とともに奔走する寅子 穂高の指示を受け、寅子は裁判所から借りた膨大な予審記録や調書を書き写し始める。授業以外の時間をすべて筆写に費やす寅子を見て、花岡や涼子(桜井ユキ)たち同級生も協力する。父の無罪の証拠を探すうちに、寅子は母・はる(石田ゆり子)が手帳に毎日欠かさずつけている日記の存在に気付く。 日記と調書の情報を照らし合わせると「共亜事件」が発生していた日に直言が自宅にいたことが明らかになり、寅子は父の無実を確信する。寅子はその事実を示して直言に迫ると、直言も上司から自白を強いられたことを明かす。しかし闘う気力をすっかり失っている直言は、証言は覆さないという。その事実を知った穂高は、「正々堂々と無罪を主張しよう」と宣言する。 そして穂高は、寅子に「共亜事件」被疑者の弁護を引き受けている弁護士たちを紹介する。弁護士たちの結束も固まる一方で、寅子は新聞記者に事件の記事を書くよう依頼するなど奔走するが、その最中に怪しい男から脅されてしまう。その場は帝都新聞の記者・竹中(高橋努)に救われ事なきを得るが、竹中から忠告を受けた寅子は仕方なく穂高たちに後のことを任せることにする。