フィリピンで導入された「4ポイントシュート」…現役NBA選手のクーズマは肯定的な意見
今シーズンのガバナーズ・カップから4ポイントシュートを導入したフィリピン・バスケットボール・アソシエーション(PBA)。国際バスケットボール連盟(FIBA)のルールにはない独自のアイデアであり、この新ルールには賛否両論の反応が寄せられている。 実際に、8月18日に開催されたメラルコ・ボルツ対マグノリア・ホットショッツの一戦で4ポイントシュートは初の成功を記録。27日のコンバージ・ファイバーエクサーズ対TNTトロパンギガでは、試合終了間際に放った“4点弾”がそのまま決勝点となり、新ルールが劇的な勝利を演出した。 先日、ファンイベントでフィリピンに渡っていたワシントン・ウィザーズのカイル・クーズマもこの話題に反応。メディア対応で4ポイントシュートへの印象を尋ねられたフォワードは、「100パーセント賛成だ。試合をもっと面白くしてくれるよ」と、肯定的な意見を述べた。 「より多くのスペースが生まれるし、結局僕たちのほとんどはディープスリーを打ってるからね。必要ないことではあるし、(3ポイントの)ラインがすぐそこにあるから、あそこまで深いシュートを打つのは悪い選択肢かもしれないけどさ」 また、クーズマはNBA屈指のシューター、ステフィン・カリーを引き合いに出しながらこう続けた。「僕ららの多くはあそこからシュートを決められる。NBAではもっとドラマチックになると思うし、ファンも気に入るだろうね。それに、ステフはさらに得点できるはずさ」。 SNS上では「ロングシュートの価値が上がる」「試してみるのはいいかも」と歓迎の意見が見られる一方、「アウトサイドシュートへの偏重が強まる」「ミドルシュートの価値が低くなるのでは?」などと、否定的なコメントがあるのも事実だ。 アメリカの3人制プロバスケットボールリーグ「BIG3」でも4ポイントシュートは導入されており、他の国でも導入が進むかもしれない。エンターテインメント要素を重視するNBAも、4ポイントシュートを試合でテストする可能性は考えられるだろう。
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