「地下一階の銭湯」「大量の座れる場所」「コンセント」まで。原宿に爆誕「ハラカド」訪れた私が”呆然(ぼうぜん)”とした理由とは?
原宿に「ハラカド」という施設がオープンした。4月17日のことだ。高円寺にある有名な銭湯「小杉湯」、それに「TENGA ショップ」など「尖った」テナントが入居していることもあって、オープン前から話題となっていた。開業後も多くの人が訪れ、各種メディアでも多く取り上げられたようだ。 【画像】「地下一階の銭湯」「大量の座れる場所」「コンセント」まで原宿「ハラカド」驚きの様子を見る(12枚) ■『ガイアの夜明け』でも密着された そして、人気テレビ番組『ガイアの夜明け』でも密着されたという。実は、私の担当編集は『ガイアの夜明け』の大ファンで、ネタ相談をしていると、すぐに『ガイアの夜明け』の話をする。今回も例に漏れず、『ガイアの夜明け』話が始まったのだが――。
「『ガイアの夜明け』ってなんていうか、時々、『大企業はお金が余ってるのかなあ』という回があるんですよね。大企業の人たちが、自分たちの思い優先でお金を注ぎ込んでいるというか、採算度外視でやっている感じ。ハラカドの密着回は、まさにそれで、番組を見てて『まるで貴族の遊びだな』と思いましたよ」 などと言う。酷評である。 ハラカド関係者に個人的な怨恨でもあるのか? と思って詳しく聞いてみると、サウナーの彼は、小杉湯の中に「サウナがなかった」という落胆があまりにも大きすぎ、それでだいぶ批判的な論調に傾いたそうだ。サウナー、怖い。
【画像】「地下一階の銭湯」「大量の座れる場所」「コンセント」まで…原宿「ハラカド」驚きの様子を見る(12枚) しかし、サウナがないという一点張りでハラカド全体を「貴族の遊び」だと評するのは、ハラカドがかわいそうだ。というか、逆にそんな面白い表現をされたら、気になるじゃないか。行ってみたい。ということで、実際に行ってみた。「ハラカド」は「貴族の遊び」なのか。 結果、わかったこと。 確かに、ハラカドは「貴族の遊び」だった。でも、それがゆえに昨今の商業施設とは一線を画しており、「文化が育つのは、こういう場所からなのかもな?」とすら思った。