中部大が神宮王手 代打の主将・村木陽亮がサヨナラ打 堀田監督「まさにキャプテンの場面でした」【大学野球】
◇3日 東海地区・北陸・愛知3連盟大学野球王座決定戦1回戦 中部大4X―3中部学院大(愛知・パロマ瑞穂) 明治神宮大会大学の部(20日開幕、神宮)の代表決定戦を兼ねた東海地区・北陸・愛知3連盟大学野球王座決定戦が3日、名古屋市瑞穂区のパロマ瑞穂球場で行われ、4日の決勝は名城大(愛知1位)と中部大(愛知2位)の愛知勢同士の顔合わせに決まった。中部大は中部学院大(東海地区1位)に4―3でサヨナラ勝ちし、名城大は金沢学院大(北陸1位)に4―3で逆転勝利を収めた。 ここぞの場面で主将が決めた。3―3の9回1死一、三塁で中部大の代打に村木陽亮外野手(4年・いなべ総合)。「俺が試合を決める」と言葉通りに初球のカットボールを捉えてサヨナラ内野安打。一塁まで駆け抜けて生還する三塁走者を確認すると、仲間と歓喜の輪をつくった。 「初球から振っていくつもりだった。ネクストで準備している時にスタンドから名前を呼ばれていて、応援に応えられて良かった」。ベンチ外になった仲間の思いも背負った一打に頰が緩んだ。 6回までに3―0とリードしていたものの、3季連続で全国大会に出場している中部学院大は手ごわかった。8回に追いつかれたが、3番手の南が踏ん張って同点で9回の勝負に持ち込んだ。 村木は昨秋に右足を骨折した影響で、今季は守備に就かず指名打者としてリーグに出場。しかし、今大会は指名打者制がなく、ベンチスタートだった。「試合を決めるところで行くぞ」と事前に伝えていた堀田崇夫監督は「まさにキャプテンの場面でした」と拍手を送った。 ただ、1枚だけの神宮の切符を懸けた戦いはまだ終わっていない。「勝ててうれしいけど、あした負けたら同じ。後悔なくやり切りたい」と村木。リーグでしのぎを削り合ってきた名城大との最終決戦に全力で向かう。
中日スポーツ