広島初制覇!琉球に逆転を許さず、ミリングHC「勝ちじゃけぇ!勝ちじゃけぇ!勝ちじゃけぇ!」【バスケ】
広島が終始リードを保って初優勝を果たす
連覇を狙う琉球ゴールデンキングス(西地区2位)と初優勝を目指す広島ドラゴンフライズ(西地区3位/ワイルドカード)による「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2023-24」。GAME 1は、スタートダッシュに成功した琉球が反撃を絶って74-62で勝利。続くGAME 2は、良い立ち上がりを見せた広島が一度逆転を許したものの、堅守から得点につなげて再逆転。72-63で逃げ切って逆王手をかけた。5月28日、横浜アリーナで行われたGAME 3は互いの意地が見られる素晴らしい試合になった。 琉球はGAME1、2と同じ#7アレン・ダーラム、#14岸本隆一、#30今村佳太、#34小野寺祥太、#45ジャック・クーリーがスターターに。広島はGAME2と同じ#8ケリー・ブラックシアー・ジュニア、#12中村拓人、#13ドウェイン・エバンス、#15河田チリジ、#30山崎稜という5人で試合が始まった。 まずいい攻めを見せたのは広島。リバウンド争いで優位に立つと#8ブラックシアー・ジュニア、#12中村がシュートを成功。続けてボールマンに強烈なプレッシャーをかけていく。琉球は残り7分、#45クーリーがインサイドで決めてチーム初得点。さらに早い展開から#7ダーラムが、リバースレイアップを沈める。そのまま流れを作りたい琉球は、気迫のディフェンスを見せるが、広島は日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2023-24で57.8%という3Pシュート成功率をマークしている#30山崎、そして#12中村が連続3Pシュートを成功。すぐに琉球#14岸本の3Pシュート、#4ローのフィールドゴールで12-12と追い疲れたが、終盤に#15河田のダンク、#7船生誠也の3Pシュートで追加点を奪って17-12として1Qを終えた。 2Qは立ち上がりから3Pシュートの応酬に。広島はまず#10上澤俊喜が3Pシュートを沈めると、すぐに琉球#15松脇圭志がディープ3Pを成功させる。その後も、うまくズレを作って攻めていく広島は、#8ブラックシアー・ジュニア、#24ニック・メイヨが立て続けに3Pシュートを決めて26-15と2桁差に広げた。これ以上離されたくない琉球は、#14岸本をコートに戻す。すると、すぐにディープ3Pを成功。さらに#4ローの3Pプレー、速攻につないで4点差とした。その後も僅差で進んでいったが、広島の35-29でハーフタイムを迎えた。前半、2Pシュートでは広島が8/16で琉球が7/16、3Pシュートでは広島が6/16、琉球が3/13といずれも広島が上回った。 3Qファーストオフェンスで、琉球は#30今村がこの試合初得点を奪うと、続くオフェンスでもフローターを決めて33-35と迫る。しかし、広島は同点にさせない。#8ブラックシアー・ジュニアのペイントエリアでの得点、#30山崎のコーナースリー、#13エバンスのレイアップ、フリースローと続けて46-35と再び2桁差に広げた。琉球は終盤に、#7ダーラムのキックアウトから#4ローが3Pシュート、広島#15河田から4ファウル目を引き出して#30今村がフリースローを2本きっちり決め、40-46と6点差にして3Qを終えた。 流れは琉球に傾きつつあるかと思われたが、4Q開始から得点を重ねたのは広島。#30山崎のアシストで#24メイヨの3Pにつなぐと#30山崎のフリースロー、#34三谷桂司朗のレイアップで追加点。琉球は#45クーリーがインサイドで、#30今村がレイアップを決めたが、残り5分で広島の53-44と9点差を作った。 オフィシャルタイムアウト後、琉球は#30今村がディフェンスを切り裂いてレイアップを成功。7点差となるが、直後に広島#30山崎は3Pシュートの機会をきっちり決めて56-46。さらに#13エバンスが、連続してターンシュートを決める。残り2分16秒で60-46に。琉球はバックコートからプレッシャーをかけていき、ファウルゲームを展開したものの、広島が65-50で勝利。一度もリードを許すなく逃げ切り、ワイルドカードから初優勝を果たした。 スタッツを見ると2Pシュート(広島14/32、琉球14/32)、フリースロー(広島10/14、琉球10/13)はほぼ同じ。3Pシュートは広島が9/26で琉球は4/24と差が付いている。 ■日本生命 B.LEAGUE FINALS 2023-24 チャンピオンシップ最優秀選手賞(MVP) #30 山崎 稜(広島) ■日本生命 B.LEAGUE FINALS 2023-24 日本生命ファイナル賞 #12 中村拓人(広島)